第457話足場を固める

理事長選挙の後総務部長他3名が辞表を出しました。

今日は朝から人事異動の打ち合わせです。

「総務部長は誰がいいかな?」

理事長が集まった5人の幹部に声をかけます。

私が来た頃にいた人はもう1人しかいません。

それだけNPOも厳しい環境に置かれています。

その頃は私はただ迷い込んだシニアでしなかったのです。

それがいつの間にか理事になり室長でもあります。

あの頃は懲戒解雇を受けて失業保険の期間にNPOのパソコン教室に通ったのが縁です。

そのうちにNPOに嵐が吹いて新しいNPOを指す前の理事長のNPOに移ったのです。

「私は部長には管理部の課長がいいかと?」

彼は今唯一残っている元総務部の課長で前回総務部長から追い出された人です。

地味な仕事をしていますが誠実な人です。

元公務員ですが天下りではなくボランティアで3年勤め68歳で社員になりました。

「私もそれがいいと思います」

編集長が賛成を告げて全員が一致しました。

彼の後釜に前の会社の同輩の彼女が決まりました。

この後理事長が出て社員の移動の打ち合わせに入りました。

採用を3人すること、そのすべてを編集部に回すこと、編集室から1人開発室に来ることになりました。

何と私にとって初めての部下です。

私はここが第2の職場です。

弁護士からメールが入っていました。

新しい裁判官での初回の打ち合わせが決まったようです。

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