第348話説明会

朝メールを見たら一人IT社長の新しい仕事部屋の写メールが届いていました。

私も一度間借りで起業を始めた時期があります。

すでに3名の社員がいたのですが食べていく自信がありませんでした。

今日は久しぶりにスーツを着てNPOの会議室に入ります。

すでに理事長がNPOの事業の必要性を話していて、一人IT社長がパワーポイントを操作しています。

今日は半農半xの教室の説明会で、35人ほどのNPOや企業の人達が集まっています。

「この事業は今までパソコン教室で行き詰っていたものからの脱皮です。パソコンを習う時代は終わりを向かえています。多くの人が定年退職を迎えて新しい道を探しています。農業も同時に新しい時代に突入しました。幸いに助成金制度にも当てはまりました・・・」

これはいろいろな仕事をやってきたところからたどり着いたものです。

「収益率は30名の教室で従来のパソコン教室の倍あり募集も競争がありません」

「助成金の申請は?」

「こちらでシステムを作っていますから書類はこちらで作ります。その費用も契約金に含まれています」

今は私一人でこなしていますが、いつまでも持ちません。

「うちは募集力がないのですが?」

「それはこちらのホームページで応援できます」

「貸農園は?」

「それもこちらで協力します。たとえば近隣のNPOの教室と利用し合うと言うこともやっています」

質問が2時間ほど続いてようやく終わりました。

足と手先が痺れています。

「よかったですよ!」

ビデオを持った編集長が握手を求めてきます。

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