第347話 間借り脱出
弁護士と組んでいる講演会から質問が11通来ているのを昼までかかってメールで返事します。
やはり初めの頃自分自身で悩んだことが多いです。
どうもここが弁護士が理解できないところだと言う気がします。
労働裁判はどうも人間不信という泥沼に入り込んでしまいます。
会社の無言の圧力を感じるのには少し時間がかかります。
今日は血圧が少し高め72-154ですが大川沿いを歩いて一人IT社長の間借り部屋を覗きます。
彼とはいつの間にかタッグになっていて企画の私と制作を分担しています。
商談テーブルを借りて出来上がった半農半xのパワーポイントをチェックしていきます。
いつの間にか奥さんが来ていて段ボールに書類を詰め始めています。
「遂に曲り卒業ですよ」
「よかったなあ」
「NPOのビルの起業家ルームに編集長に紹介いただいたのですよ。家賃は込々で4万ですから女房と二人で個人事務所です」
奥さんはデザイナーですが今回は社員を辞めて委託をするそうです。
「今回のNPOの仕事が6割の収入になったので、二人合わせて何とか食べて行けそうです」
「これは私の作った1年間の半農半xの計画書です。このITシステムとデザインで毎月30万~50万の仕事が出ますよ」
「まあ!楽しみ!」
彼女は前月号からNPOの表紙を担当してもらっています。
お子さんを保育所に入れて通っている明るい元気なママです。
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