「大丈夫なの?」

「ああ今日は調子がよさそうだ。研修はどう?」

「憶えることって凄くあるの。これは大変だわ」

そう言って出てゆく女房の後を歩いてシニアＮＰＯに向かいます。

シニアの応接室に入ると理事長と事務長が待ってましたとこちらを振り向きます。

これは代理貸しで融資をしてくれた銀行の支店長と担当者です。

「銀行としてはＮＰＯへの貸付は初めてで本部から話を伺って来いと言うことで」

事務長が決算書と長期計画などをファイルしたものを持ってきます。

「普通シニアＮＰＯでは会費とパソコンなどの助成金が主ですが、事業をしようと言うことで半農半ｘの助成金申請をして・・・」

「これですなあ」

これは最近刷り上がったばかりの半農半ｘのパンフレットを見せます。

「この他に会員を使ったアンケートも行っています。先月の月次で700万の売り上げに乗ったところです」

「利益率は30％もあるんですね?」

「1年計画では月次売上1500万をめざしるんですわ」

「へえ、フランチャイズを始められたんですな。私ら金融機関はどうしてもＮＰＯは儲からないものと考えがちなのです」

「制度上にも問題はあります。でも活躍の場はますます拡がると思います」

「一度融資を検討させてください」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい