第324話急激な血圧低下
税務署も経理課長を手放しました。
可愛そうですが、彼が積み上げてしまった人生のようです。
今日は傘をさして透析クリニックに歩いていきます。
「体調はどうですか?」
最近ようやく看護婦さんと世間話もするようになりました。
何人もおられるので名前は覚えられませんが、この人は私の散歩する町に住んでいます。
時々どこのレストランが美味しいかとやり合っています。
「最近血圧が高いので寝る前に1種類降圧剤を増やしましたが、110~190の乱高下でした。それが今日は60までに下がりました」
「先生が今日からその降圧剤を停止するようにと言うことです」
わざわざ医院長に聞きに行ってくれました。
「透析患者の血圧を決める一番の要素は、体液量すなわち体の中の水分量だと勉強しました。先ほど循環血液量という言葉が出てきましたが、循環している血液も体液の一部ですから、循環血液量の増減で血圧が上下する、体液量(体の中の水分量)の増減で血圧が上下する、この症状は多いですね」
「循環血液量の増減と言うのはなんとなく分かります」
「「体が熱い」「眠い」「ムカムカする」「トイレに行きたい」などと訴える方も多いようです。さらにもっと急激な血圧低下の場合には、全身の発汗、顔面蒼白、嘔吐(吐く)、意識障害などが起こります。このような状態を「ショック」といいますが、ショックは直接生命にかかわる危険な状態です。先生はもう少しドライウエイトを上げてはとのことです」
と言うことで500g上げることになりました。
今日はシニアNPOによる日でしたが、お休みをさせてもらいました。
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