第228話七転び七起き

「どう?」

出がけにパートに行く女房に声かけられます。

「きっかけはつかめそうだけど、シニアNPOの事務長次第だな」

私の人生にぬか喜びは厳禁です。

七転び七起きの人生なのです。

今日はシニアNPOを休んで新しく始められたシニアNPOに出かけます。

彼は銀行時代の私が入行した時の支店長です。

最後は合併した時専務になられて、銀行の名前が消えた時テレビで会見していて再会を果たしました。

「どうですか?」

「シニアNPOはなかなか難しいよ。これからたくさんのNPOが潰れると思うね。助成金目当てだからパソコン教室が主力だ。でもパソコンのプロの会社の参入や、就職率の縛りが出てきて素人教室はだめだね」

「私もこのシニアNPOで事業開発顧問の名刺を貰っていますが、トップが現状を理解していないのです」

「古いタイプだが、9割くらいがそうだね。こちらも同様パソコンが主力だ。何か面白いことはないかね?君は得意だからな。君のところは老舗だから」

「これなんかどうですかねえ?」

用意してきたスポーツシューズ試着アンケートの資料を見せます。

「面白い!結構収入があるんだね。一度内部で会議をしてみるよ。ここの事務長には君の同期がやっている」

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