第170話嫌がる賃金の仮払い訴訟
気になって警察の別件逮捕の件は隠して刑事訴訟の弁護士に本社の社長の逮捕があることを伝えました。
「これからどうするの?」
「うん、考えている」
女房にそう言ったものの先行きが見えません。
最近は賃金の仮払いをネットで調べています。
この件は労働審判を決定するときに弁護士と論議しています。
「労働審判は8割強原告に有利な和解になります。期間も3か月少しなので現在賃金の仮払いの訴訟はありませんし、東京ではかなり厳しい条件が出ていて減額されています」
そう言われてその場は引き下がりましたが、案の定労働審判は不発に終わり振り出しに戻されました。
あの社長は裁判は不利であろうとひぱったものが勝ちだが持論です。
それでメールで弁護士に賃金の仮払いの意向を伝えました。
すぐに弁護士から携帯が入りました。
「もうここまで来ているので賃金の仮払い訴訟はいいのではないかと思います」
「いやどう考えても相手は最初から引っ張る作戦です。私も裁判担当だったからよく分かるのです」
「いや・・・」
と言いながらフランチャイズの本社の弁護士に確認してみると切れました。
1時間後再び弁護士から連絡がありました。
「追加で10万円の預り金が入ります。それと私はしたことがないのですよ」
「いえ私がします!」
昔総務部担当の時に被告で受けた経験があります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます