第124話だめもとで労基局に

今日は内科の定期診察の日です。

これが済んだらその足でだめもとで労基局を訪ねます。

「珍しく私服ですね」

「会社を辞めたのです」

不当解雇のことは内緒にしました。

主治医がいつものようにパソコンを覗いています。

「クレアチニンが6.86と少し下がって他の数値も安定しています。でも透析はしっかり考えておいてください」

「腹膜透析はあきらめました。血液透析に絞って準備します」

労基局まで20分頑張って歩いてみました。

昔は使用者側でよくここに来たことがあります。

40分待たされてカウンターに掛けます。

事情をハローワークと同じように説明をします。

「まず、会社と話し合い離職票を出してもらうことですね。この状態で不当解雇を受けることはできません。ハローワークでもう一度話してもらって、残業手当について不服があればこちらに来てください」

「ハローワークでも同じことを言われました」

「それなら弁護士に相談してください」

まさにだめもとの労基局でした。

使用者側ではあんなに愛想がよかったのですが・・・。

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