第39話白内障
病院の玄関を歩くのもおぼつかない暗さです。
内科と泌尿器科を受けていますが、眼科は初診ということで一から手続させられました。
ソファーにかけて会社に電話を入れます。
女の子に変わってわざわざ総務課長が出てきます。
「うまく計らっときますよ」
それはどういう意味?
2時間待たされて、ようやく視力検査からです。
症状を伝えますが検査以外は何も答えません。
「白内障ですね」
しばらくして一言この言葉です。
「視野の中に小さな虫が無数に飛んでいて前が見えないんです」
「飛蚊症という症状です。糖尿病が進むとこういう症状が出てきます。内科で腎不全の治療中ですね?」
「まず内科での治療が先です。少しすると今の状況に慣れてきます。最後は内科とも相談して白内障の手術です」
と言うことで薬も出ませんでした。
会社に戻ってパソコンを開いてみます。
文字の中を蚊が飛んでいる状態で作業ができる状態ではないです。
それに忘れていた排尿痛が始まり二重苦です。
何度も総務課長が声をかけてきますが上の空です。
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