第10話生命保険

少しでもお金のかからないようにと一生懸命です。

今まではお金がかかったら稼げばいいというスタンスできました。

でも今は出を制するしか能力がないのです。

それで思い切って生命保険の会社に電話を入れました。

担当の営業マンがお昼時間に訪ねてくれました。

残念ながら会社の応接で会う勇気はありませんでした。

会社のビルの裏の道路端で会いました。

「契約して間もないので心配ですが?」

「いや条件が整えば問題ありませんよ」

すごく優しそうです。

「実は会社の健康診断で見つかってしまったのです」

「よくあることです」

と笑いながら健康診断の用紙を見つけてほしいと念を押しました。

それで見つけたら連絡を入れるということでその日は別れました。

でも案外に診断書をどこになおしたのか見つかりません。

がんの祝い金(?)だけでなく毎日の入院に対して1万円のお金が出ます。

これがあれば負担は少なくなる!妙にラッキーと思ってしまう自分が情けないです。

診断書も用意して見つけた健康診断も渡しました。

後は入院を待つだけです。

女房が入院のセットを準備してくれて晴れて入院です。

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