p12 高校編
「佑介、おはよう。今朝は早いわね、ふふふ。だって、高校の初登校日ですものね。」
「うん。じゃあ、朝ご飯も食べたし、行ってきます。」
「あー!お兄ちゃん、今日からこうこうせーだー!!」
「光(ひかり)も、今日から中学生だろ?お互いがんばろうな。それじゃ、行ってくるね。」
「行ってらっしゃーい」
僕は青山佑介。今日から旭ヶ丘高校に通う、高校1年生だ。一生懸命勉強をして入った高校。勉強も、そして部活も頑張りたい。
校門近くに行くと、僕と同じく新入生らしい人たちが緊張と、期待を胸に校門をくぐり抜けていった。
1年C組1番 青山佑介
事前に通知されていたクラスと出席番号をたよりに、僕は自分の教室、椅子へと座る。
周りはザワザワしている。もう、何人かのグループができていて、仲が良さそうに喋っている。僕も早く仲の良い友達がほしいけれど、緊張して話しかけることができない。
こわばった表情でじっと机に座っていた。
すると、
「青山…くん?」
後ろから僕を呼ぶ声が聞こえた。
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