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「青山ー!めっちゃ速いじゃん!俺もスタート出遅れなかったらいい勝負だったのに!決勝まで残れよー!」
「あ、う、うん。ありがとう。」
そう言って、僕に気さくに話し掛けてきた人はまた別の選手の所へと走っていった。
今の人は誰だろう。ユニフォームを見ると緑台第三の生徒ということしか分からなかった。
僕は友達は多い方ではない。中学校の陸上部は一応10人いるけど、実質練習しているのは2人だけ。あと8人は幽霊部員だ。
だから、校外にも知っている人はいないし、今の人も話し掛けられてちょっと戸惑った。
さて、さっきのレースは上手く走れた。準決勝まではまだ少し時間があるから、競技場の外でゆっくりしていよう。
「あー、もう!なんなんだよ、さっきのレース!!」
俺はイライラしていた。スタートはよかったけどその後身体がこわばった。青山に先着を許してしまった。準決勝には行けるが、気分は良くない。
「ちょっと気分転換に競技場の外にある林に行くかー。マイナスイオンを浴びに、リラックスリラックス♪」
🏃🏃♀️🦌
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