VII リュメール
エトゥワールが目覚めなくなると、リュメールはひとの姿に変身できなくなった。
リュメールには、エトゥワールの絶望が手に取るようにわかった。
苦痛と絶望と孤独を、すべてエトゥワールに押しつけたリュメールにとって、エトゥワールの逃避は責めることのできない、当然のことだった。
小鳥でいることは、その
ジェルミと話ができないことは、その罪と
ジェルミは愛を紡ぐ。それはリュメールやエトゥワールとではない。
ジェルミは愛をはぐくむ。きっとそれが、最良のことなのだ。
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