第2話女神よ!俺と冒険を!
そこにいたのは俺よりも少し背が低く、綺麗な白銀色の髪をしていて、もし日本にいたなら、誰もが1度は立ち止まって見入ってしまうような美しい女性がいた。
「お、俺の名前は遠藤けむ…剣真です。」
童貞でニートにとって、美人な女性に話しかけられると緊張するのは仕方ないけど、恥ずかしい…あーやだ!!
「そんな緊張しなくていいんですよ。」
そう微笑みながら綺麗な女性は言ってくれた。
あーかわいい。日本じゃあ、ろくな出会いもしなかったもんな〜。
「自己紹介が遅れましたね。あたしの名前はシルミーです。女神やってます。」
シルミーって名前なんだ。名前もかわいいし、って今最後になにか。
「最後に女神が何とかって。」
「はい。女神やってます。」
んーこれはあれか。見た目はすごくいいのに中身が残念な人なのか??
俺はそう思いながらがっかりしてると。
「信じてくれないんですか?」
さっきよりも小さな声で、しかも上目遣いで言われた。
ここで信じてない、なんて言えるはずがないだろ。かわいいってなんでも許しちゃうよな。
「そんなことないですよ。」
少しイケボで言ってみた。ちょーっとでも、シルミーさんの気を引きたかったんだよー。男子のみんなが人生で1度はした事あるだろ。あるよな?な??
「よかった。そーいえば、なんでこんな所にいるんですか?ここは女神の私ぐらいしか来れないはずなのですが。」
「異世界行きたいって言いながら箸をつかって、丸を書いてたら落ちてここにきました。」
「えー…と、なに言ってるんですか??」
「そのまんまです。」
「ほんとに『ほんとです。』
シルミーさんがなかなか信じてくれないから無理やり押し切った。でも、普通に信じて欲しかったなあ…。まあ、確かにふざけた話だけど、本当のことしか言ってないしなー。
「普通ならそんなこと起きるはずがないんですが…。」
「え!そーなの?じゃあ、あれか!ただただ異世界に来れただけじゃなくて、勇者的な存在なのかな!?俺って!!」
テンションがあがる。異世界来れただけで、嬉しかったのに、勇者だったとか、俺ってほんとはすごいんじゃないかな??
「あ、それはないですね。これでも、一応女神なので、簡単にですが、人のステータスが見れます。それで剣真さんのこと見た結果は…まあ、人それぞれですしね。」
「やっぱり、そーですよねー…。はは。」
知ってたよ!?知っててわざとさっきあんなこと言ったんだし!!でも、ステータスが人それぞれってなんか怖い!!
「まあ、ここにいても退屈でしょうし、特別に異世界に送りますよ。」
「ほんとですか!!ありがとうございます!!」
嬉しすぎて、シルミーさんの手を握りながら、感謝していた。あー近くだとシルミーさんの匂いするなー。ずっと嗅いでたいな。
「剣真さん!?顔が近いのですが…」
「すいません、つい。」
興奮しすぎた。冷静になれ、俺。俺は超冷静だ。よし。
「で、どーすれば行けるんですか??」
そんなことを聞くと。
シルミーは指を鳴らした。すると2mぐらいの白い門が現れた。
「これで、もう行けますよ。」
さすがは女神様、指を鳴らすだけで、こんな事ができるのか。
「ありがとうございます。じゃあ、早速『待ってください。』
急に手を握られ焦る。さっきは興奮してたから、わかんなかったけど、すごく柔らかい。あー。これが女の子の手か。
そー考えるだけでニヤニヤしてしまう。他の人が見たら、今の俺ってやばい人にしか見えないよなー。でも、いまは2人しかいない、今だけでも!
「あのー、なんでニヤニヤしてるんですか?」
「あっ、すみません!」
急いで手を離す。
シルミーの手が柔らかくてとかなんて、はっきり言えない。
「それで、異世界に行く前に一つだけ好きなステータスをカンストさせます。」
「ステータス!!?」
「はい。他の所から来た人になにもなしに行かせることなんてできませんし、ここで会えたのもなにかの縁ですし。」
な、なんて優しいんだ…!俺のことをしっかり考えてくれたりなんて…!こんか彼女が欲しいな〜。
「私の顔になにか着いてますか??」
「いや、なんでもないです。」
「それならいいんですけど。」
ついつい、みちゃう。でも、かわいいししょうがないよな!うん!!しょうがない!!
「それで、ステータスって例えば何がありますか??」
アニメとかマンガじゃ、ステータスは冒険者の生命線みたいなもんだし、ここは慎重に決めたい。
「それについてはこの紙に書いてあるので、決まったら言ってください。それをカンストさせますので。」
「わかりました。」
紙に書いてあるのかー。
その紙に目を通してみた。え!多くね?!
そこには10や20じゃ、足りないぐらいの数のステータスがあった。
「そこには隠しステータスなど、普通じゃ、見れないようなものもあるんですよ。」
なるほどな。それなら納得がいく。
俺はそんなことを思いながら、スキルの数々を眺めていた。
中にはイケメンとかとても欲しいようなものや、性欲とかふざけたものもあった。
でも、冒険に使えそうなものがいいなー。ん?なんだこれ?
「あの、この直感ってなんですか??」
「それはそのままです。あなたがこれだ!と思うものに突き進めば、必ずいい事が起きます。運とは違い、自分が思ったことがいいことになるのでとてもよいスキルだと思いますよ。」
な、ん、だと!?すごく強いじゃないか。自分が思ったことがなんでもいい事だなんて、素晴らしいじゃないか。イケメンとかにしなくてよかった…。
でも、ちょっと、いやめっちゃ欲しかった…。
「よし、じゃあ直感でおねがいします。」
ステータス:イケメンよさらば。
「わかりました。じゃあ、直感にしますね。」
シルミーが祈りのポーズをすると、俺の身体が光りだし、すぐに元に戻った。
「これで、剣真さんの直感のステータスはカンストになりましたよ。」
「ありがとうございます。それじゃあ、いきますね。」
シルミーともう会えなくなるのは名残惜しいが、いますぐ行ったほうがなんかいい気がした。
「あっ、まって!まだ少しのお金などの、必要なものがありますから…あっ!」
俺がもう門のトビラを開け、異世界に行こうとした直後、背中からシルミーがなにか言ってたから、振り向くとつまづき俺にダイブしてくるシルミーがみえた。急なことで反応できず、シルミーと一緒に門に入ってしまった。
「「えっ!」」
こうして、女神と2人で異世界に、行ったのだ。
――――――――――――――――――――
長くてすみません。すぐに異世界に行かせたかったけど、文をまとめらんなくて、ズラズラ書いちゃいました。次からもう少し短く出来るようがんばりますね。
これを読んでくださった皆さんに感謝です!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます