世も末。

インターネットに通じている方ならこの二日ほど、人が死んでいる画像や動画がSNSで拡散されてしまっていることをご存知かもしれません。

いいねのためなら、リツイートのためなら人の命さえも軽いのでしょうかね。

満たされない気持ちが人々をそうさせるんでしょうか。なんのためにわざわざああいった人によってはトラウマになりかねない画像を撮り、しかも拡散してやろう、と思うのか私には理解しかねますが、おおよそ「満たされない承認欲求」がこの無秩序の本質にあるのだと思います。


私もゆうべ、何気なくツイッターをやっていたらたまたまその画像が飛び込んできて、なんだこれは・・・と思いましたし、それに六万ほどのリツイートがついていたことにも驚きを隠せませんでした。世も末。末法とはこういう時に使う言葉なのかもしれません。昔は、よく「検索してはいけない言葉」というのがあって、それで殺人動画とか、かなりアンダーグラウンドな動画や画像に繋がる、というのがありましたが、そういう次元ではないですね。


殺人事件は昔からあったことですし、人が死ぬということも世の摂理です。

しかし、それを客観的に見て、おもしろがってなのかなんなのか、撮影して拡散して、みたいなどういう感覚で動いているんだ、と感覚を疑わざるを得ない人がたくさんいるものなのだなあ、と「この国はもうだめやね」という気持ちが日に日に強まっている私です。少なくとも、この記事を見ている方にはそういう事はしてほしくない。しない人しか、こういうところには来ないものですが。「忙しさ」に埋没するならば、こうした秩序の乱れ?みたいなのも、些事とみなされてしまうのかもしれません。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る