老兵は死なず

引きこもりがちな弟の元担任の先生(六十代)は、ボロボロのバイクに乗って生徒の家にやってきては、わざわざ労働時間外で生徒の将来について真剣に一緒に考えようとする先生です。


度忘れが多く、酒飲みで、小泉元総理大臣にそっくりな先生なんですが、非常に人情に厚く、卒業しようが自分が転勤しようが生徒を「人間」としてみて真摯に接する、まったく稀有な存在です。なんでも、多くの資格を持ち管理職のような立場につけるだけのキャリアもあるそうなんですが、「現場仕事がしたい」とそれを固辞しているのだとか。


今もさきほど、その先生が二年ぶりくらいに訪れて弟と会話していました。

これが「先生」なんだ、と背中で見せてくれるような先生ですね。長生きしてね。と思いました。

バイト先では新しい女の子が入ってきましたが入って早々上層部に目をつけられたとのことで、一筋縄ではいかない予感がします。早くも私のところに「監視命令」が下りました。善処はしますが、「そこまでするほど金もらってない」という独自理論から大して力は入れないと思いますが。

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