マキャベリスト・エッフ

最近、非常に強い体調不良に悩まされており病院にいって血液検査をしたところ、もののみごとに内臓・血液ともに問題がありませんでした。少しアレルギー反応が出ているくらいでした。

恐らくは精神的・気圧的な不調なのかもしれません。一応、データ上は健康体なので、それだけでもよしとせねばならないのでしょう。


仕事場では依然としてうまい立ち回りが展開されており、大型店舗の人間にも関わらず店長にもついに認識されるようになりました(直々に命令を下されることが増えてきた)。ある心理学本の言葉を借りれば「マキャベリスト」である上手な立ち回りをする私の評判は、時に他部署の人との円滑な関係構築につながることもあり、曲者らしさここに極まれりという状況になっています。


「人を操る(神秘的な意味ではない)」ことに長けている私は、「体調不良」や「弱さを見せる」といったことを巧みに使います。ここら辺、本当に自分でもいやらしいほど上手なところがあります。よく他人に「数字にできない頭の良さがある」と言われるのもこういうところだと思いますが、例えば初めから「自分は体調が常に悪い」と言っておきます。そうすると、必然、周囲の私に対する「期待値」が下がります。実際私は仕事中わりと無口であったり、テンションが低かったりという行動が伴うのでなおみんなそれを信じます。だからみんなが手伝ってくれやすくなります。本当は弁が立つしそこまで不調ではないこともある(本当にしんどいときもある)のですが、とにかく周囲の印象操作を行って「気を遣わせる」作戦をとります。日本人は気を使いやすいので、この作戦が功を奏します。


また、「ねぎらいの言葉」をかけるタイミングなども考えており、しばしば内心は明確な指示を出さないことで苛立っていることがあっても「この人が悪いとは断ずることはできない」という理性と洞察のもと、労いの言葉をかけたり最善を尽くしたりすることがしばしばです。こうした気遣いが、上司との良い関係を築くのに繋がります。


・・・と書いてて、うわぁ面倒くさい人!と自分でも思いましたが、こうやって頭の中を整理することも必要ですね。幼少期からアルコール中毒の父親の家庭で育っているとかなんとか様々な要因があってのことでしょうが、私の頭脳は精神的に不調でもキレッキレです。




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