まるで神々の戦い

隠者君(バイト先の厭世的な青年・23歳フリーター)

&

エッフさん(ミスター曲者・23歳フリーター)


この二人が並ぶと、もはや神々の戦いのようになります。

2人とも「天から目線」のごとく、社会を俯瞰したような目線で語るのと、「答えのない問い」について語りたがる両名はまさに神話の神々がごたる存在。また自分上げかと思われそうですが、神話にでてくる神がみんなすごい存在ではないのでよしとして。


私「この前、〇〇君がいるでしょう、彼に世の中には”虚構”と”現実”がある、って話をするとね、案外食らいついてきたんですよ」


隠「ほう。彼、確かに人となり自体は悪くないというかむしろ優しい人物ですよね。ただ仕事中にそれを持ち込まないでいただきたいというくらいなもので」


私「ええ、まさに」


常連の読者様からすると見慣れた光景かもしれませんが、こんな二人が、「死地」ともいえる大忙しの日に衝突したとき、まさに「神がかり」を見せます。特に社員などが無茶ぶりをしてきた日などは猛威を奮います。なんといったって、命令違反は普通です。しかし、あとから社員が「それは助かった」と言わざるを得ないようないわば「機転のきいた命令違反」です。


昨日も私は持ち場をざっと見渡し、(ふむ、隠者君の持ち場の方が危ういな)と感じると、自分の持ち場を全て捨てて隠者君の売り場に参戦、隠者君の手が回らないところを全てカバーします。かと思えば、その分乱れた私の持ち場を隠者君がカバーしにやってくる、という具合で完璧な連携を見せ、他の人であれば平気で30分以上の残業をする仕事をほぼ残業なしでやってのけてしまう離れ業を見せるのでした。


隠「いや、ここもまだ品出しできるんだけどな・・・出したほうがいいかなあどうでしょうねえ」


私「はっは、今日のところはよしとしましょうよ。これだけ動いたんですから。ね?」


隠「いいってことにしますか」


と、私より神経質な隠者君をなだめるシーンも、映えます。で、終わった後は例によって社会派どうだ、ああだという話を論じ合うっていう、ただのフリーターなんだけどキャラが濃い二人の交わりの話でした。


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