第1話を振り返って

多分、この文章を読んでくださってる方はこのエッセイの第一話である「どっちが悪いの」をご覧になっていると思っています。

読んでないよ、という方に説明すると、「クマが出没してるけどエッフさんのところは大丈夫?」と質問されて、「みんなクマを害のように言うけど、クマが出没するようになったのは人間が住処を追ったからだから、本当の意味での害獣は人間だと思います」と返答し場が凍り付いたという、まさにこのエッセイの題名にふさわしい「浮世に浮く」エピソードであるわけです。

あれから1年以上が経ちました。

今の私があれを読み返して、どう思うのかってことで、もう一回読んでみました(余談ですが、一話はこのエッセイNO2のPV数がありますので割と見られています)。


正直言うと、笑えました。言ってることはそこまで間違ってない。むしろ、処理できなかった大人さんサイドは「大丈夫です。心配してくださってありがとうございます」みたいな、定型文でも聞きたかったんだろうかと今考えてもそう思います。じゃあ、今もし同じ質問をされたら・・・ということを考えてみました。多分、こういうと思います。


「ああ、なんかクマでてるらしいですね。今のところ大丈夫です。というか、単純に疑問なんですけど、どうしてクマが出没するようになったんでしょうか?〇〇さんたちが若いころはそういうことがありましたか?」


というでしょう。なんとも、嫌らしい答えです。これは、相手が年上ということで相手を敬い、その経験に基づいた質問をして敬意を払っている一面もありながら、本当は私は「人間が住処を追ったから」という答えを知った状態で質問をしています。つまり、相手を完全に「自分より知的レベルが下」と認識した質問であるわけです。


・・・クズ度があがってんじゃねーか!!!

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