そのようなことは百も承知

「ここはぬるま湯だ」

「ここは底辺だ、はっきり言って」

「ここで駄目ならどこに行っても駄目」

「上の人間の気持ちを変えることはできない、革命は起こせない。自分で強くなるしかない」

「レジの仕事なんてすぐに入ってきた高校生にさえできる」

「まあ、人の考えていることは様々だからあんたが決める事だけど」


こんな具合で、全国民のエッフに対する総意(?)みたいなのを一気にぶつけてきたのがバイト先の前店長。たまたま会う機会があり、ブラック化した夜間の人について情報を聞き出したんですね。で、裏話が聞けたのでそれはそれでよかったのですけど、その話題が終わった後で上述のセリフの数々が飛び出してきたものですから、しばらく「はぁ~(溜息)」って感じでぐったりしてました。


「そのようなことは百も承知!!」


って、某大河ドラマの真田信繁の台詞が飛び出しそうになったのは言うまでもありませんが、まあ、なんといいますか。前店長は励まそうと思って言った・・・んだと思う。勤め先の会社がぬるま湯みたいなもんだとか底辺だとか、そういうのは、実際社員として働いてるその人が言うんだからそうなんだろうってことでいいし、上の人間の気持ちを変えることはできないから自分で実力をつけていくしかないっていうのもまあなんとなくわかる。散々語ってる戦国時代の人達の中には、「主君の横暴に振り回されないためには主君を滅ぼすしかない」ということで動いた人もいますし。まあ、今つとめてるバイト先の会社でのし上がっていこうというやる気はね、いまいちわかないんですけどね。相手弱いし。それはいいとして、いちいち気にする性格なのでどうしても考察したいのはこれ。


「ここで駄目ならどこに行っても駄目」


という理論。

これに対する私の心の中での返事は、「どこに行っても駄目ってことはないやろ」です。

そびえたつ山の如きプライドを持った相手に、正論や論理をぶつけても仕方がない。こちらは会話八陣形(32話を参照)でいうところの「守り」「受け流し」態勢に入ってるので口からは出しません。

でも、本気でそう思った。前店長は親だから、親心的なところが熱を帯びて言うんだろうけど。

どこに行っても駄目だというのが正しいのだとすればそれは条件付きのもので、「行く場所が悪かった」「出会った人が悪かった」というのが必ず付属してついてくると思う。今の時代、やろうと思えばインターネットで勉強はできるし、行動を起こすにあたっていわゆる”大物”に意見を聞いたり、同志を募って資金集めをしたりということはできるわけで。結局は自分が出会いを求めるか、目的を見つけようとするか、そして目的をもって行動するか、だと思うのですよ。一応、私にもささやかな願いとかはあるから、バイトもう一回始めたわけで。まあ、生きる気が消えるのが速いか野心が持続するのが速いかのチキンレース感は否めないんだけど・・・。


日ノ本一の正直者なので本音をいうと、「ぽっと入った高校生でもあんたの仕事はできる」と言われたのが地味にショックだったのでむしゃくしゃして書いた記事です(白目)。今は、これでも一生懸命やってるんだよ・・・。底辺だとか、一流だとか、そんなのどうでもいい…。ということで、この記事はおしまい!閉廷!

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