第2話~焦らずとも星砂は運命を運ぶ~、

 目が覚めると、彼…いや、彼女はカサカサと鳴る落ち葉の上に伏していた。

 「ここは…?」

 もはやテンプレ化してきた言葉を放つ。

 「………」

 しばらく考え、とりあえず歩くことにした。

 しばらく歩くと、道のようなところにでた。森を歩くより、ここを進むほうが安全だという結論をだし、再び進み出した。

 すぐに開けた場所に出た。そこには、

大きな穴が開いた赤い屋根、白い外壁を持つ建物を見つけた。人気がしないので随分前に放置されたのだろう。

 「ここはちょうどいいのです。」

 硬い扉を開いた。

 「ヴわ゛ぁぁぁ゛ぁぁぁ!!」

 突然現れた黒い影が叫んだ。

 彼女は顔色一つ変えず、目の前にいる目とフードにある目が怪しく光るものを見つめていた。

 「なんだぁぁ……おっお前は」

 また叫んだと思ったら私が久しぶりな会った友人のような口調になった。

 「あなたはだれなのですか?」

 「はぁ?何言っ……そうか、そうだったんだな……」

 なにやら考え出したのです。私は意味がわかりませんでした。

 「あなたは……」

 「いや、わかってる」

 私はわかってないのです。

 「オレはツチノコだ。さばくちほーにある遺跡に住んでいる。まぁ、最近はこのあたりの遺跡をまわってたんだが……」

 いろいろと、わからない言葉がとびだしてきた。

 「私は、ワシミミ……」

 「いや、知っている。お前はワシミミズクの助手だ。」

 「なにをいっているのです?私はワシミミズクなのですよ?」

 「お前は助手と呼ばれていた。もう一人博士がいるはずだが、まだのようだな」

 「………」

 「まぁ、もうじき全部つかめてくるさ。じゃあ、オレはこれで……」

 「ここが図書館でござるね!」

 「う゛うぉぁぁぁぁ゛?!」

 「なにもなかったところから突然、緑色の毛皮で包んだ少女が現れた。

 「も、申し訳ないでござる……拙者、なにぶん心細かったゆえ、周りに溶け込んでいたでござる…」

 「と、図書館にくれば自分がなにか教えてもらえると聞いたでござる…」

 「あー、これがお前らの仕事だ。自分がなにかわからんやつに教える。これがお前らの仕事だ。」

 「………」

 「さすがにすぐには無理か…よし、じゃあ見ていろ。お前は……パンサーカメレオンだ!」

 「パンサーカメレオン…拙者はパンサーカメレオンでござるか…」

 「かたじけないでござる!ではこれで…」

 スー…

 カメレオンが足からゆっくりと消えていった。

 「わかったな?自分のすべきことが。

じ、じゃあオレはこれで…」

 本当は人見知りなのだろうと思っているうちに森へ消えた。

 私のすべきこと…か…

 なにか物足りない気分で図書館と呼ばれる建物へと帰っていった。

 「ギァァァァァ゛……」

 ツチノコの奇声が森のこだました。

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