第15話 心と覚悟

ブリーズはゆっくりと二人の前に歩いてきた。


「永遠にこの太陽が届かない場所に暮らしでも、今のみんなも、きっと嬉しくないだろう。」彼女は冷静に言った。


「しかも、わたしはひさしがどのようなものか、ずっと見たかった。」


「今まで見たことないだけど、これから見えないかもしれない。」


振り返ったブリーズは、明るい笑顔を見せてくれた。


「では、みんな、さよなら。」


「必ずここから出るよ。」


風が舞い上がって、ブリーズはとんでもない勢いで、巨人の胸にある魂の鎖にぶち上げった。

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