第14話 残酷な宿命

傷ついたブリーズ部屋の前、


「巨人の鎖を破る方法はただ一つ。」


「キャリバーに認められた持ち主は、全ての力を込めて、その巨大な鎖の中心に突っ込んで、もし、こうすれば、多分、彼女は生きて帰れないのかもしれない。」ハスお爺さんは硬く表情で辛く言った。


「爺さん、おれたちをすでに本来の力を取り戻した。今なんの恐れることないでしょう。」


ハス爺さんは首を振った。

「その鎖を接触する瞬間、闇の力の影響で、短時間内、エレメンタルエルフとしての能力は、全て失って、実体を現してしまう。ブリーズが空から落ちた原因じゃん。」


「さっき試みで、それくらいの傷を与えたを引き換え、あれほどの爆発力を引き起こしたなら、あの中心の鎖が砕かれたら、爆発の規模は想像し難い。」

ハスお爺さんはため息をついた。



「…ハスお爺さん、わたしはいく。行かなくちゃ。」その時、ブリーズの声が届いた。

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