第12話 激突

湖面を戦闘フィールドとして、高速で激しい戦いを繰り広げた。


もともとゲールはスピードを誇るエルフであって、今はまるで鬼に金棒みたい、疾風の名に負けない高速行動を動き出した。


ハルズの黒い剣圧が全てゲールに防ぎきれ、一方、ゲールは自分体内の風能を引き出し、同じ剣気を振るい出して、しかも反撃することができた。


ちゃんと見れば、剣と鎖が共振している。おれもブリーズのように、お前の足首についた鎖を切らなければならないようだ。ゲールはこう思った。


黒化されたとはいえ、日々の修練で得た身体技がちっとも怠っていなかった。

どうやら、その鎖を切るのは、そう簡単では行かないそうだった。


もしや、あの肉ダルマが剣と抜いたから、狂ったなら、彼を元に戻す方法は、武器破壊だ。


体勢を構え、大会で使った、深呼吸をした。


(同じ技でお前を戦うのは、ちっとも面白くはない、今度は速攻でかたをつけろう。)


『疾風ーー

三段突き!!』


ゲールは、闘技場で使った何十連の剣戟連打を三段突きに凝らした。そのスピード、威力は、すでに想像にもつかないものになった。


まずは高速連打を使い、ハルズにガードを誘って、後の一瞬、体は大廻旋をして、力を右腕に貯まって、三段突きを行った。三段連撃はほぼ同時に一点に集中した。


バーという声が聞こえた。


白の剣は、黒の剣を貫いた。


「まずい!!」ゲールは驚いた。黒の剣が貫かれたが、武器破壊にならなかった。


ゲールは手を離しようとしていた時、右手が両手に包まれていた。

ブリーズだ、まるで、諦めないでっていうようだった。


剣の光は異常に眩しくなった。


その後、砕かれた音がした。


黒の剣の中は、純潔な光に切り裂かれた。ハルズに包まれた狂気即座に消え、彼は意識を失い、倒れた。

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