第10話 絶望な黒影

水面上浮かんだブリーズ、いきなり黒の剣圧に襲われてしまった。気付いた彼女は、その攻撃をかわしたが。


ハルズ!!


たとえたとえ元の力が取り戻したブリーズとはいえ、戦闘タイプのエルフではない彼女は、さっきだいぶの体力が消耗され、しかも、まだ重傷のまま、ハルズの猛攻に耐えきれない。


ハルズの二回攻撃を受けたブリーズは、怪力によって、木の下に弾き飛ばされた。


「はははは!さらば!ちびすけ!」狂気に狂ったハルズは言った。


ブリーズはザッと目を閉じた。

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