第7話 天使隊が壊滅的打撃を受ける

1944年3月 20日

この日は私たち天使隊にとって最悪の日となってしまった。

私たちはいつものようにグラスゴーの工場からロンドン近郊の飛行場への機材輸送任務中に敵機の襲撃を受けて小隊4機中3機を落とされるという状況になってしまった。私も当然のことながら被撃墜され機体が炎上していたので有無を言わずに緊急脱出レバーを引いて風防を射出させてパラシュートで脱出に成功した。私もそうだけど分隊長も無事に脱出できたみたいね。で、もう一機は脱出できずにリーズという町の近くに墜落した。


で、私は無事に地上に降り、パラシュートのハーネスを外し自衛用のナイフを取り出して味方が降りた場所に向かうことにした。

そしてそこで坂上曹長と再会出来たのは良かったんだけどね。

「ああ。ユキかあんたは無事で良かった。あたしはこのとおりさね。どうやら落下の際に固い地盤に落ちたみたいでね。折れたみたいだ動けそうもない」

「黙って。今、手当をしますね」

そう言って私は非常生命袋からモルヒネと衛生包帯とガーゼ、サルファ剤をとりだしまずは傷を水筒の水で洗いその後サルファ剤を振りかけガーゼと包帯で傷を保護しその後モルヒネを一発投与し楽になった所で添え木を当てた。で、近くの農夫たちもやってきたので私たちは味方であると伝えてけが人がいると伝えるそして墜落現場に私も行くとそこには消し炭の焼死体となった藤井准尉がコックピットに収まっていた。


「酷いな。燃え尽きたみたいだが・・・。あんたのチームの一員かい」

「ええ。そうです。2番機の人でした。機材空輸中に襲われて風防が飛ばずにこれじゃあね・・・」

そういいつつ私は認識票を回収し遺体は荷馬車に乗せられ私たちも同行しリーズの街へと向かった。で、私はイギリス空軍に引き渡され。けが人は病院へ死体は既に消し炭となっていたが教会の墓地で埋葬された。

で、その夜私はイギリス軍の弾薬輸送トラックに便乗してグラスゴーの基地へと戻ったけれどそこで私は小隊どころか隊が壊滅的な被害を被っていたと知ったわね。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る