　私は音楽家なので、みんなの顔に感動フラワーを咲かせていました。

　ジャンジャカジャンジャカ、ジャンジャカジャンジャカ

　演奏が終わりました。

「私の顔に感動フラワーが咲きました。」

　皆口々に言いました。みんなの顔に、感動フラワーが咲いていました。

「私の力で地球にも感動フラワーを咲かせる。」

「はい！！」

　お客さんは元気な返事をしました。

　ゾロゾロゾロゾロ

　みんな社会復帰していきました。

「社会では感動フラワーは咲かない。社会では感動フラワーは咲かない。社会では感動フラワーは咲かない。社会では感動フラワーは咲かない。」

　そう呟きながら撤収作業をしていると、社会人が来ました。

「社会でも、感動フラワーは咲く。」

　と言いました。その顔には、感動フラワーが咲いていました。

「フラワーだ。」

　私は感動しました。私の顔にも感動フラワーが咲きました。

　感動フラワーは、人が生きる意味だ。次感動フラワーが咲くのは、あなたの街かも知れません。

　完

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい