復活の泉
「ああ、さっきの魚美味かった。復活しないかな。また食べたいな。」
魚が美味しかったから、そんなことを言いながら歩いていました。
「復活!!」
えっ!!なんか声が!!
ぴちーんっ!!
ん、んんんんん??
「あがあああっ!!」
お、お腹が痛いよお。激痛だ。なんか暴れているみたいだ。ぴちぴちぴちぴち音がする。まさかさっきの魚か??
お医者さんに行くぞ。
「すみません。私が食べた魚がお腹の中で復活したみたいなんですけど。暴れているんですけど。とても痛いんですけど。」
「ななななんとまあ。復活の泉の持ち主なのか。私のペットだったハムスターも食べてくださいほらほらほら。」
そういうと医者はポケットからハムスターの死骸を取り出しました。
「ええ、嫌です。気持ち悪いです。」
「いいから、食べなさい。ほら。」
「嫌ですよお。」
「取り押さえなさい!!」
「はいっ!!」
さささささっ
看護師さんが私の体を取り押さえます。身動きが取れません。なんてこったあ。
「ええ、えええ、なんでなんで。やめろっやめろおおおっ!!」
「はい!あーん!!」
医者の手によって、私の喉にハムスターの死骸が押し込まれます。
「うごおっ!!うごおおおっ!!うごおおおっ!!うごおおおおおっ!!」
私は死んだハムスターが喉に詰まり死にました。
「ハム子おおおお!!」
医者は泣きました。
ぴちぴち
魚は元気です。
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます