復活の泉

「ああ、さっきの魚美味かった。復活しないかな。また食べたいな。」


 魚が美味しかったから、そんなことを言いながら歩いていました。


「復活!!」


 えっ!!なんか声が!!


 ぴちーんっ!!


 ん、んんんんん??


「あがあああっ!!」


 お、お腹が痛いよお。激痛だ。なんか暴れているみたいだ。ぴちぴちぴちぴち音がする。まさかさっきの魚か??


 お医者さんに行くぞ。


「すみません。私が食べた魚がお腹の中で復活したみたいなんですけど。暴れているんですけど。とても痛いんですけど。」


「ななななんとまあ。復活の泉の持ち主なのか。私のペットだったハムスターも食べてくださいほらほらほら。」


 そういうと医者はポケットからハムスターの死骸を取り出しました。


「ええ、嫌です。気持ち悪いです。」


「いいから、食べなさい。ほら。」


「嫌ですよお。」


「取り押さえなさい!!」


「はいっ!!」


 さささささっ


 看護師さんが私の体を取り押さえます。身動きが取れません。なんてこったあ。


「ええ、えええ、なんでなんで。やめろっやめろおおおっ!!」


「はい!あーん!!」


 医者の手によって、私の喉にハムスターの死骸が押し込まれます。


「うごおっ!!うごおおおっ!!うごおおおっ!!うごおおおおおっ!!」


 私は死んだハムスターが喉に詰まり死にました。


「ハム子おおおお!!」


 医者は泣きました。


 ぴちぴち


 魚は元気です。


 完

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