うんこアドバイザーたかし

 うんこアドバイザーたかしはうんこのアドバイザーなのだ。


「うんこはね、子供を産むように出すんだよ。愛を持って、出すんだよ。」


 便秘で大変なお母さん。たかこさんに言いました。たかこさんは長年うんこが出ずに悩んでいるのです。


「わかりました。愛を持ちます。うんーっ!!うんーっ!!ぶりーっ!!」


 でたーっ!!


「元気なうんこです!!」


 たかこさんは喜びのあまり涙を流します。


「ああ私のうんこ、うんこーっ!!」


 たかこさんはすかさずトイレからうんこを抱き抱えようとします。栓が抜けて自由になった水のように。


「だめですっ!!」


 ジャーッ!!


 たかしさんはすかさずうんこを流しました。


「えぇっ...ええぇっ....。」


 たかこさんは呆然としています。たかしさんは悲しそうな目でたかこさんを見つめます。


「うんことの出会いとうんことの別れはセットなんです....。」


 たかしさんは慣れているのでしょう。悲しそうに言います。


「え....えええ.....。」


 たかこさんは立ち直れないでいます。今にも泣きそうです。


 ポンポン...


 たかしさんはたかこさんの肩を優しく叩きます。


「こ...この...うんこ殺しーっ!!」


 たかこさんはたかしさんの首に掴みかかりました。すごい、すごい力です!!


「ぐっ...ぐぐぐっ....ぐわぁああああっ!!」


 ボギィッ!!


 たかしさんの首は簡単に折られてしまったのです。


「へっ!!私のうんこを殺した罰よ!!」


 たかこさんは満足し、去って行きました。たかしさんの遺体を残して.....。


 たかしさんは優秀なうんこアドバイザーでした。遺体を見つけたたかしさんの師匠、うんこアドバイスマスターたかおは悲しみました。


「たかしーっ!!たかしぃーっ!!」


 だがしかし、たかしさんがうんこアドバイザーであると同時にうんこ殺しであったことも師匠は知っていたのです。


「俺もお前も、たくさんのうんこを殺してきた....。天罰....その報いが今、降りかかってきたのだ......。」


 うんこアドバイスマスターたかおは懺悔し、「うんこんこうんこんこおおお!!」と泣きました。


 完

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