ハムスターの死骸

「えーんえーん。」


 田中さんが泣いています。


「今朝、田中さんの机の中からハムスターの死骸が出てきた。非常に不愉快だ。入れたやつは名乗り出なさい。」


 先生が言いました。


「はい、私が入れました。」


 先生が言いました。


「先生が入れました。」


 先生が言いました。


「ペットのハムスターが死んだので、先生が入れました。」


 先生が言いました。


「田中さんは責任を持って処分してください。」


 先生が言いました。


「えーんえーん。」


「田中さんはまだ泣いています。」


 先生が言いました。


「泣きたいのは俺の方だっ!!」


 先生が言いました。


「いいえ、泣きたいのはハムスターです。こんなところに捨てられた、ハムスターです。」


 先生が言いました。


「う......うっ.....うぐぅ...ハム子おおおおおお!!俺が悪がっだあああああ!!」


 先生が言いました。


 完

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