コケコッコー!!コケコッコー!!
コケコッコー!!コケコッコー!!
鶏が鳴いています。朝です、朝です。元気です。
コケコッコー!!コケコッコー!!
朝です、朝です。元気です。
苔高校!!苔高校!!
いや、間違い。苔高校でした。苔の高校、苔高校でした。
「ハハハハハ、苔も高等教育を受けるのだね。ハハハハハ。」
「受けますよ。」
苔が言いました。苔っぽい声です。流石、苔。苔苔苔苔。
「へえ、どんな事を学ぶのですか?」
「生え方です。」
簡潔に、答えます。流石、苔。苔苔苔苔。
「はえー、そうなんですね。」
「そうなんです。」
苔らしい。苔らしいです。流石、苔。苔苔苔苔。
「昨日はどんな時間割でしたか?」
簡潔に、尋ねます。
「1時間目生え方、2時間目生え方、3時間目生え方、4時間目生え方でした。」
これまた簡潔。流石、苔。苔苔苔苔。
「へえ。午前授業だったんですね。午後は何してたんですか?」
簡潔に、質問する。
「生えてました。」
今日も苔は生え続ける。どこかで元気に生え続ける。苔苔苔苔。
朝日が、眩しい。
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます