のっぺらボーン
「おぎゃあおぎゃあ」
赤ちゃんが生まれた。
「元気な男の子ですよ〜。しかし、顔がありませんねえ〜。」
看護婦さんがお母さんに伝え、赤ちゃんを渡す。お母さんは赤ちゃんを抱きしめ顔がないことを確認する。
「あらまあ、本当に顔がないわねえ。これはのっぺらぼうの誕生、のっぺらボーンですね。」
あはははははー、病室に響く、幸せそうな笑い声。
ちなみにお母さんはろくろ首で、看護婦さんはがしゃどくろだったよ。よかったネ。
完
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