横断歩ドーン

 信号待ちなう。青になれ、青になれ。


 ピッコン


 青になった。右見て、左見て、もう一度右見て、、、、、、駄目だ、自分の周囲だけ見回していては、グローバル時代、世界を見よう、世界を。


 私はアメリカへ飛び立った。


 ブーーーーン


 グッバイ、横断歩道


 着いた。長旅だった。疲れたな。しかし、着いたのだ。イエー、アメリカ。ディス イズ ザ ワールド


 でも、よく考えたら、さっき周囲を見回していたのは安全確認のためで、知見を広げるためとかじゃなかったよーな。私は、アメリカに来るより、横断歩道を渡らなければいけなかったのではないか。ああ、これでは本末転倒だ。早く、帰らなきゃ。待ってろ、横断歩道。


 飛行機、のりのり


 ブーーーーン


 帰ってきた。横断歩道、久しぶり。待っててくれて、ありがとう。信号は、青だ。


 右見て、左見て、もう一度右を見て、、大丈夫。渡ろう。


 トコトコトコトコ、トコトコトコトコ、、、ドーーーーーーン


 突然、視界が暗くなり、衝撃が身体を走った。何が起こった、何が起こった。上から光が差し込んでくるぞ。そうか、私は、落ちたのだ。深い、深い、穴に。ああ、横断歩道じゃなくて、横断歩ドーンだったのか。まあ、梯子があったから、登れたけれど。


 この小説、何が言いたかったのだろう。自分の足元を見て、着実に進め、ということかな??!!


 完

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