不思議なお話

 私はヤクザです。現在敵対勢力B組織と勢力争いをしています。ちなみに私はA組織人です。


 B組織の本拠地はここから見て3つ目のビルです。今から攻め入ろうとしています。銃を構え、ビルの陰に隠れていました。


 すると、


 偶然女が通りかかりました。私は性欲の塊だったため、セックスがしたくなりました。


「トイレに行ってくる。」


 私は仲間たちに声をかけ、群れから離れました。そして、例の女に近づき、


「セックスがしたいので、ホテルに行きませんか。」


 言葉巧みに彼女をホテルへと誘いました。


 ホテルまでは歩いて10分程です。私達は会話をしました。


「お名前はなんというのですか。」


「醤油ですわ。」


(こいつは嘘をついている.....)


 私は思いました。根拠はありません。ただの勘です。しかし、この世界で長くやってきた私の勘は、常人のそれとは違うのです。


「失礼ですが、あなたは嘘をついていませんか?」


「その通りですわ。突然セックスに誘ってきた男に、名前なんて教えられないもの。」


 勘が当たりました。やったあ、やったあ。私は、飛び跳ねて、喜びました。


 ホテルに着きました。さあ、セックスだ、せだ。


「セックスをしましょう。」


 ベッドに横たわり、ブラジャーを外しました。彼女の胸には、「揉め」と、書いていました。


(怪しい、もしかして彼女は、B組織が送り込んだ人型爆弾で、胸を揉んだ瞬間爆発する仕掛けになっているのではないか。)


 私は聞いてみました。


「あなたは人型爆弾ですか。」


「うふふふ、何を言っているかさっぱりわからないわ。」


 勘が外れた。私はショックで脱糞しました。


 ブリブリ、ブリブリ


 取り敢えず、揉もう。


 モミッ


 ジャージャー


 蛇口から水が出てきました。どうやら、放水スイッチだったようです。


 完


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