信号機のおせっかい
信号機は日々罪悪感を感じていた。赤信号、人々を待たせてしまう。私は人々の時間を奪っている。申し訳ない、申し訳ない。
ある日、信号機は青信号だけ示すことにしてみた。
キキーッ、ドンドドドドーンッ、ドドドドーンッ
事故、多発。
人々は怒った。
何やってんだ、信号機、ちゃんと働け、ちゃんと働け
何言ってんだ、人間ども、自分の安全くらい自分で守れ、私なんかに頼ってるからダメなんだ。
信号機、逆ギレ。
人々はもっと怒った。
そうだ、あいつをゴキブリの刑にしてやろう。
人々は信号機にゴキブリたくさんくっつけた。
ペタペタ、ペタペタ
しんごうきぶり、しんごうきぶり
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます