13. ゆめうつつ

彼女がいなくなるような気がした。ずっと一緒にいた彼女が、どこかへ行ってしまうような。

きっとそれは本当で、悲しいのに、いなくなったらそれはそれでいいのかもしれないと、そう思えてしまう自分が嫌だった。

とりあえず、不思議そうな顔をする彼女の頭を撫で、そっと額に口付けて、もう一度甘い夢に溺れることにした。

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