第2話
時間だ。僕は生徒会室の前で待つ。そこに小西が申しわけなさそうにやって来た。
「すまん佐藤。先に準備室で探しててくれないか。会長に呼び出しをされてしまった。」
「わかった。先に行ってる。」
僕は鍵を受けとり、準備室に向かった。
――――――――――2―――――――――
準備室は意外と綺麗だったが、山積みの紙や雑誌などが置いてあり、言葉の通り物置だった。山積みの資料を読んでいると、「オカルト研究部レポート……。」
小西の言う手がかりが見つかった。3年位前に書かれていたがそこには、「校内の失踪事件について。」
丁度同じ現象について書かれていたことに、色々な事が頭の中で交錯した。3年前にもこの事件は起きていた。突然人がいなくなる現象。僕は少しだけ体が震えた。ページをめくろうとすると異様なほどの緊張感が襲う。ページをめくれば、秘密が分かる。だが、恐怖を抑えられない。それのせいか、不意に紙の端を触れた。同時に、「そこで何してるの?」
女子生徒が1人、僕の後ろにいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます