第5話 花織の試験

ベローネ学院では、小学生を6年間、

中学・高校を合わせて6年間の二つの学校があり、

ベローネ小学院から中高院に行くには、

また受験をしなくてはならなかった。


試験範囲は小学生・中学生・高校生の基本であった。

頭の回転がよい花織にとって、この試験は簡単なものであった。


―2013年1月。

ついに花織は試験を受けるのであった。

「花織、いつもの調子で。」

葉菜の元祖母・華子が言う。

「はい、おばあちゃん。」


「時間は2時間です。よーい、始め!」


一斉に問題用紙が開く音がした。

カリカリ カリカリ カリカリ

鉛筆やシャーペンのカリカリ音が響く。

ハックション ゴホゴホ

くしゃみやせきの音も聞こえてくる。


「そこまで!」

あっという間に2時間が過ぎていた。

花織の解答用紙は全部埋め尽くされていた。


―2013年2月。

今日は合格発表の日である。

受験番号は407番。

「400、402、405、407・・・・あった!!」

勝利を噛みしめて、花織は自宅へと向かった。


「すごいわねぇ、花織。」

優花は花織をほめる。

「しかも、パーフェクトじゃない!」

華子も花織をほめる。


―2017年7月。

高校2年生となった花織。

中学3年生となった葉菜。


「お父さん!」

花織は優馬と一緒に帰ることになった。


そこに・・・・・・・・・

「お父さん・・・・・・・?」

ひょっこりと葉菜が現れた。


「あなたは・・・・・・・?」

花織は葉菜に言う。

「誰・・・・・・・?」

葉菜は花織に言う。


ついに花織と葉菜が出会うのであった。

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