第3話 葉菜と花織の交わり
ついに合格発表の日。
発表は学院前の掲示板にて行われる。
「絶対に合格よ、葉菜。」
華子は自信満々に言う。
葉菜は花菜子と一緒に行った。
「葉菜、200番から順に言ってくのよ。」
「うん、200、205、206・・・」
絶対に合格だ・・・と信じて掲示板を見つめる2人。
「230、231、233、235・・・」
次は236・・・・・・・・・・・・・・・・
「葉菜・・・?次の番号は・・・・・」
「237・・・・・・」
なんと、236番は合格していなかった。
学院の中に入って結果表をもらった。
合計500点中450点以上が合格なのだが・・・・
「総合点 315点・・・・・」
とんでもない点数だった・・・・・・・
黙ったまま帰った2人は家に帰るなり、
「不合格でした。ほとんどが漢字のミスです。」
花菜子があきらめたような声で言うと華子は、
「漢字の・・・・ミス・・・・・・・・・・・・・?」
と、とても驚いた様子だった。
「葉菜、約束通り、荷物をまとめるのよ。」
「はい。」
葉菜はしぶしぶ荷物をまとめた。
「お世話になりました。」
「ありがとうございました。」
葉菜と花菜子は口々に言う。
こうして、葉菜と花菜子は宮原家をあとにした。
離婚届はその翌日に提出された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます