4 決意

 今日ほど通学路が遠いと感じた日はない。

 息切らせた直人が顔を上げると、ブラインドが下ろされているグリーンフォレストが目に入った。看板も出ていない状況に、全身に震えが走る。

 まさか、そんな、うそだ、やめろ。

「姉ちゃん!?」

 玄関に飛び込んでいったが、そこに期待する返事はなく、奏の靴もなかった。肩から鞄がずり落ちて重い音を立てる。

 うそだよな。冗談なんだよな。ちょっと用事ができてさ、しばらく店に戻ってこれないから閉めていったんだ、きっと。姉ちゃんがどこかに連れていかれたから閉めたんじゃない。少ししたら帰ってくるんだ――。

 今にも崩れそうな足取りで片づけが済まされた厨房を通りすぎ、洗い場から店を一望した。

 店は荒らされていた。ブラインド越しに射しこむ陽が、ぐちゃぐちゃのテーブルと倒れたイス、鉢植えを浮き上がらせている。違う店だと信じたかったが、一番奥のテーブルに置かれた奏のエプロンが語っていた。まぎれもなく、ここはうちの店なのだ。

 直人はふらついて食器棚に背中をぶつける。

「うそ、だろ……」

「うそじゃない」

 突然話しかけられて驚き、食器棚が大きく揺れた。

 カウンターの端から不機嫌そのものの一輝が顔をあげたので、直人は唯一の手がかりに飛びついて肩をゆさぶった。

「一輝!! 姉ちゃんは!?」

「拉致された。俺の目の前でな」

「お前なにやってたんだよ! いたんじゃなかったのか!?」

「ああ、いたさ! 奏さんに銃が突きつけられていなかったら、あいつらの首など片手でねじ切ってたところだ!」

 かみつく直人に一輝は腕をふりはらう。

「俺が出前に出ている間に侵入したようだ。出前先が偽の会社と知って急いで戻ってみたら、奏さんは奥の席で囲まれていた。計画的だったんだな。助けようとしたが、あいつらは奏さんを盾に取って。彼女を守るためには言うとおりに動くしかなかった。なにを言っても言い訳だが。俺がいながら、奏さんを守れなかった事に変わりはない。今さら謝ってもしかたないが……すまなかった」

 直人は膝から力が抜けて一輝の隣でへたりこんだ。淡々と語られる報告もぼんやりとしか聞こえない。

「あのひとは強いな。泣き叫んだり俺を責めてもいいのに取り乱すこともなく、車に乗りこんだ時に謝られてしまった。謝るのは救えなかったこちらなのに。――直人にも、ごめん、と言っていた」

 直人はたまらず手で顔を覆った。謝ることなんか無いのに。

「違う、一輝。オレのせいなんだ。オレ、こうなることを知ってたのに言わなかった」

「直人」

「昼休みに電話が来たんだ。誰だか知らないけど、親がいるから来いって呼び出されて。でも嘘だってわかって。オレ行かないって言ったら、じゃあお姉さんに来てもらうから、あとで来いって」

「おい待て。昼休みなら、お前の電話は」

 直人は頭をかきむしる。電話で言えばよかった。学校なんかフケて帰ればよかった。そもそもオレはこの家の人間じゃないのに、どうして奏がこんな目に遭うんだ。後悔が次々沸き上がっては自分の所業を責め立てて、泣きそうになってくる。

「言えなかった。ばらしたら姉ちゃんを狙撃するとか言われて……。最低だ。一輝、ごめん! オレが」

「直人!!」

 急に胸ぐらをつかまれ、立たされた。眼前で、厳しい顔の一輝が怒鳴りつける。

「後悔は奏さんを助けてからにしろ!!」

「一輝」

「よく聞け。相手は誰かわからんと言ったな。奏さんを拉致したのは、鷺宮だ」

 直人は名前にぎくりとした。一輝は手を離して椅子に腰をかける。

「覚えているだろうな。俺は直人に何度か説明したはずだ」

 鼓動がせり上がる。髪を結っていたゴムが弾けておおきくうねった。

「鷺宮って、鷺宮……研究所……」

 それは、ふたりだけが知っている追っ手の名前だった。


 一緒に住み始めて間もない頃。定休日で奏は集金に出ており、直人が一輝にレジの扱い方を教えたあとのことだった。

「今度は私から直人に教えておく。直人自身もいつか深く関わるだろうからな」

 親しくなった今でこそ直人の前でだけ‘俺’と言う一輝だが、まだこの頃は‘私’と言っていた。直人は聞きたくなかったが、聞かなければならない話にしぶしぶつきあう事にした。

「奴らは鷺宮研究所という。敵の名前だ。忘れるな」

 こういう字だ、とホワイトボードに書いていき、すぐ消した。

「鷺宮は裏では有名な所で、バイオ系の兵器を開発している。やっていることは普通じゃない。造り出すのはもちろん、素材を入手しては手足を切り取ったり薬剤を注入したりして、死んで使えなくなるまで研究する。素材も動物から人間までと幅広く、殺してくれと叫びたくても口が無いヤツとかザラにいた」

「よく知ってるな。本当は関係者じゃないのか?」

 嫌悪する直人に、一輝は自嘲を浮かべる。

「その素材だったからな。何年も前の話だが、しばらく世話になっていた頃があった。私は長命なうえに死なないから、なにをしても再生する。再生中はろくに動けないんだが、完全再生しないうちに違う実験をされて再生待ち、の繰り返しだ。ほかの連中が簡単に死んでいくのをうらやましく思った時もあったが、クズに殺される気はなかったからな。隙を見て脱出したよ。その時にいろいろやってくれた礼もしてきたんだが、あまり時間もなくて」

「礼って」

「手当たり次第ちぎってきた」

「ちぎっ」

「人間は機械よりやわらかいし、生気を使えば小枝を折るよりも簡単だ。そもそもあいつらがした所業よりずっと優しいだろう」

 絶句する直人に、一輝は当然とうなずく。

「時間がなくて、壊滅どころか私のデータを消してくる事さえできなかったんだ。これが未だ邪魔している。私の指紋やDNAがあるんだろう、脱出後も鷺宮がしつこく追ってきて、年に何度か接触しているんだ。その度に私が生きている事を知られないよう消してきたが……最後に殺した奴が、最新開発の兵器について話していた。それがシグマ」

「オレみたく赤い髪してるんだってな」

「そう。直人を見つけた時は、こちらに気づく前に抹殺するつもりだったんだが」

 期待はずれだった、という目線に直人は舌を出した。

「何度も言うけど、オレはシグマじゃないからな。人違いでぶっ殺されてたまるか」

「逆にこちらがぶっ殺されたしな」

「だから、あれは、その。オレ、そんなつもりなかったのに」

 焦る直人に、一輝はくすくす笑った。

 シグマと思って襲いかかってきた一輝を、直人はわけわからないまま抵抗し、気づいたら自分の髪が彼の胸を貫いていたのだ。自分でも信じられない結末と、血の海に倒れる男が喋った時は、寿命が縮んだと思った。

 その数日後には、なぜかそいつは目の前にいて、一緒に暮らしている。奏はほとんど信頼しているが、直人は奏のようにはいかない。いつまた殺意を向けられるのか内心ヒヤヒヤしている。しかし相手はそうでもないらしく、住み始めてからずっと、親しげな表情を見せて今のように話しかけてくる。

「警戒が解けないのは結構だが、そこまで身構える必要はない。今さら信用しろとは言わないが、直人は殺さないから安心しろ。奏さんもだ。殺し合いすらできないお前は絶対にシグマじゃない」

「いちおう、信じておく」

 直人は警戒心丸出しにつぶやいたが、一輝は特に構わず淡々と話していく。

「ただし、シグマだとも思っている。自分が死ぬ寸前とはいえ、その髪で私の心臓を貫いたのは兵器の殺傷能力に値するからだ。そう予想しても殺さないのは、身体はシグマでも、育ちは常川直人だからだ。どういうわけでシグマがここに居るかはわからんが、出生になにかあったかもしれないな」

 反論できず、無意識に髪をなでる。ふいに一輝の視線を感じて顔をあげると、まっすぐにこちらを見ていた。

「シグマを気にしているようだが、そこまで気にするな。あの一撃は私にとって救いのようなものだったんだぞ。直人なら死ねない私を確実に殺せる。いいな、いつかその髪で私を殺せ。約束だ」

 直人は立ちくらんだが、すぐに反論した。髪が感情の激しさに比例しておおきくうねる。

「何回もやらないって言ってるだろ! いいか、オレは一輝をぜったい殺さないし、約束なんかしないからな! 勝手に言ってろ!」

「勝手に言うさ。直人がその気になるまで居座るまでだ。元々はそのための居候だからな。それに奏さんの手料理はうまいし、ここは居やすい。レジ打ちはオマケみたいなもんだ。ここに居られるなら、いくらでも働いてやる」

「お前なあ」

 どこまでも自分勝手な話に、直人はほとほとあきれた。

「それと、奏さんの身の安全も考えたほうがいい」

「なんで姉ちゃんが出てくるんだよ」

「お前がシグマなら、すでに鷺宮の関係者だからだ」

 直人は一歩引いた。

「いいか直人。私は私で警戒しているが、直人も普段から周囲に警戒する癖をつけろ。油断するな。鷺宮は一般人の知らなくていい存在だ。むしろ知らないほうがいい。存在を知ったが最後、お前だけじゃなく家族が口封じのため研究材料にするのがあいつらだ。幸いここはまだ感づかれていないようだが、安全という保証はない。奏さんや今の日常を守りたいなら、これから言う事を絶対にやれ」

 真剣そのものの目は、より厳しく光る。

「相手が鷺宮だと思ったらどんな手を使ってでも確実に殺せ。それも奏さんに知られない所で、だ」

 直人は歯を剥いて怒鳴って返した。

「んなことできるか!! お前と違ってオレは普通の人間なんだぞ!」

「そんなこと言ってる場合か! できないじゃない、するんだ、バカ。奏さんに死んだ方がマシと言わせたいのか」

 大人に叱られて子供は黙りこんだ。

「聞け。これは警告だ。ここが安全という保証はない。いつか来ると思って、一日でも早く髪の扱いを覚えろ。いいな」

 でないと、守りたくても守れないぞ。

 一輝はそう話を終わらせた。特に最後の一言は、直人の心でしばらくくすぶり続けていた。


「鷺宮だったのか……あいつら」

 直人は奥の席にあった奏のエプロンとタイを手にすると、そのまま腰を下ろして店を見回した。途方に暮れるというのをはじめて知った気がする。三年前から何度か一輝に警告されたのに、どれも話半分で聞いていた。髪を動かす訓練なんて数えるほどしかしなかった。名前しか知らない存在になめてかかっていたんだ。

 奏をうしなってから自分の甘さを知るなんて、なにもかも遅すぎる。

「自分が情けないって面してるな」

 一輝は容赦ない。いつも直人の、認めたくないのに認めざるをえない部分を指摘する。反論の隙さえ与えない言葉に、直人はふてくされる。

「うるせえ」

「非力なガキだから無理もないか」

「悪かったな! どうせオレはなんにもできないガキだよ、くそっ!」

「それでもクズよりマシだ」

 一輝はおもむろに席を立った。

「救う手はある。直人が鷺宮に行くことだ」

「あいつらもそんなこと言ってた」

「奏さんを連れていったクズの言うとおりならば、拉致した先は鷺宮の支部だ。俺が散々世話になった所だな。正面玄関は大学病院裏にあるらしい。俺に直人を連れてこさせるために、道順までていねいに教えてくれたよ」

‘指定場所は、家に帰ればわかるようにしておく’

 こういう意味だったのか。

‘キミが迎えにくるまで、預かっておくよ’

 あの馬鹿にした口調は、どこまでも自分と奏をもてあそんでいた。それも楽しそうに。

 あいつら、許さない。

 研究所なんか全部壊してやる。

 怒りで頭が熱くなり、同時に頭の奥の奥で何かが身じろぎした。

 こんな感じ、つい最近あったような……。

「どうする。行くか」

 一輝の声に、違和感はかき消えた。

 直人は椅子を倒す勢いで立った。意志は決まっている。

「行くに決まってるだろ!! 姉ちゃんは関係ないんだぞ! オレのせいでこんな事になって、黙ってられるかよ!」

 一輝はわかった、と満足気に笑みを浮かべた。

「いいか。これだけは言っておく。鷺宮の狙いは直人だ。お前がつかまったらすべて終わりだと思え。俺ひとりで撃退するから、お前はとにかく逃げ回って、逃げながら奏さんを救うこと。救ったあとは奏さんを守りながら逃げろ。言っておくが、自分がつかまっておいて奏さんを逃がし、俺のように隙をみて脱出してやるとかいう考えは捨てろ。お前の場合、奇蹟が起こらないかぎり単独脱出は無理だ」

 直人は考えを見透かされて舌打ちした。

「鷺宮は広い。お前の学校の校舎くらいあるだろう。人数も全校生徒くらいいる。そして、そいつら全員がお前を狙っている。すべて敵だ。だからお前は隠れたりして逃げてろ。鷺宮の中は俺のほうが有利だし、素人に戦われたほうが邪魔だ。直人が奏さんと逃げ回っている間に、俺は以前のデータも破棄してくる。そして最後にはどこかで落ち合って」

「一緒に鷺宮を潰して、オレたちは家に帰ってくるんだな?」

 直人の言葉に、一輝はうなずいた。

 話は決まった。直人はもう負ける気がしなかった。奏の服をカウンターに置き、決意をしっかり心に刻みつける。オレが助けてやるからな。

「時間がない。手遅れにならないうちに行くぞ。服は一番動きやすい物で、なにも持たずに」

 指示を聞きながら部屋に行こうとした時、インターホンと一緒に激しくドアが叩かれた。何事かと緊張が走ったが、追って聞こえた声はよく知っているものだった。

「直人! 一輝くん! 誰かいるかい!?」

 直人が鍵を開けると、シゲちゃんがすごい勢いで飛び込んできた。放置されていた直人の鞄につまづきかけ、体勢を立て直すと背中越しに鍵を閉める。よほど急いできたのだろう、作業着のまま肉づきのいい肩を上下に揺らし、きつめのパーマはばさばさに乱れている。

「シゲちゃん、どうしたんだよ!?」

 びっくりした直人の頭を、シゲちゃんは拳で叩いた。

「そりゃこっちが言いたいよ! 奏ちゃんが変な連中に連れてかれたから、急いで通報したんだ。だけど警察は口ばかりで全然来なくてね、警察よりも私が来たよ。一輝くんは無事かい。直人は大丈夫かい? 私にできることはないかい?」

「シゲちゃん……」

 直人は返答に詰まった。鷺宮に拉致されたなんて絶対に言えない。

 どう答えようか迷っていると、一輝が顔を出して頭を下げた。

「静子さん、ありがとうございます。警察は動かないでしょう。静子さん自身のためにも、犯人についてこれ以上は追求しないようにしてください」

「わかった。一輝くんの言うとおりにするよ」

 素直にうなずくシゲちゃんに、直人と一輝はほっと息を吐いた。無関係の人まで巻き込みたくない。

「そうかい、そういう相手だったのかい。警察も動かないほどなら、私も無理はしないよ。直人は覚悟を決めたって顔をしてるけど、これから奏ちゃんを取り返しにでも行くのかい」

「そ。一輝と行ってくる!」

「奏さんの連れ去られた先は私が知っています。必ず救いだしますから」

「わかった。よろしく頼むよ。あの子は親友の子供だけど、今じゃ私の娘みたいなものだ。私はここで店を見てることにするから、あんたたちは悪い奴から奏ちゃんを取り戻してきておくれ」

「店を!?」

 直人は思わぬ言葉に目を開いた。不在中のことまで考えていなかったのだ。

「見てると言っても開店するわけじゃないよ。一日一回掃除するだけだ。人のいない家はそれだけで荒れていくものだし、奏ちゃんが帰ってきた時に店がほこりまみれじゃあ寂しすぎるだろ。一輝くんの来る前にも何度か店を手伝ったことがあるし、掃除道具の場所もおぼえてるよ。いいだろ、店の掃除くらいさせておくれ。正直、じっとしていられないんだ」

「そりゃすっげえ助かるけどさ。シゲちゃん、本当にいいのか?」

「水くさいねえ、昔からの仲じゃないか。困ったときはお互いさまだよ。だから必ず3人で帰ってくるんだよ」

 直人と一輝は深く頭を下げた。

「じゃあ店は静子さんに任せよう。こっちは準備するぞ。着替えろ」

 一輝に促され、直人も部屋に向かう。

 準備といっても、制服を脱ぎ捨てて、気に入りのトレーナーとジーンズに着替えるだけだが。動きやすい服といえばこれが一番なじむ。髪を縛りなおしてキャップを深くかぶった。最後に、仏壇に手を合わせる。父ちゃん、母ちゃん、ごめんな。オレが死んでも姉ちゃんは絶対に家に帰すから。

 玄関で靴紐を結び直していると、店から戸を開け閉めする音が聞こえてきた。シゲちゃんがさっそく始めたのだろう。すこしして白いシャツと黒のスラックスに着替えた一輝が来た。

「電話したんだが、すぐに聡美がくるそうだ。車が来たら出るぞ」

「聡美ちゃんって、まだ仕事中だろ」

「奏さんのピンチなら会議なんかしてられない、とさ。近くまで送ってもらおう。そこから徒歩でいく」

「オッケ」

 聡美はインテリアを扱う会社の女社長で、一輝の恋人であり奏の友達だ。奏の次に美人で、明るく気っ風がいい。聡美が店に顔を出すだけで華やぎ、奏ちゃん、聡美ちゃんと言い合うふたりを見ているのも楽しかった。その人が駆けつけてくれると思うと、直人はくすぐったいような気持ちになった。姉ちゃんの友達は良い人ばかりで、うれしい。

 ちょっといいかい、とシゲちゃんが店から顔を出した。店の厨房でこさえたのだろう、おおきなおにぎりをふたつ持っている。

「ちょっと厨房借りたよ。ほら持っていきな。大きな喧嘩になるんだろ、すこしでも腹に詰めないと力が出ないからね」

「シゲちゃん、ありがと」

「静子さん、ありがとうございます」

 直人は涙が出そうになった。手の中のおにぎりは、重くてあたたかい。

 鍵をシゲちゃんに渡した時、小さくクラクションが鳴った。聡美が来たのだ。

「帰ってきたらウチに鍵を取りにおいで。あんたたち、絶対奏ちゃんと一緒に帰ってくるんだよ。なにがあっても悪い奴らに負けんじゃないよ!」

「おう!!」

「行ってきます」

 玄関を大きく開けると、強い風が顔をうった。直人は拳を強く握り、一歩踏みだす。

 行き先は鷺宮研究所、目的は奏の奪還。

 そこになにが待っていようと、負けない。

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