第2話

なんとか、学校に行くことを阻止できた僕。


『早くしないと、学校に遅れちゃうでしょ。この前も、登校ギリギリで先生に怒られてたじゃない。』


「いやいや、それ今言うことじゃないからね!?」


・・・いや、ちょっと待て。


なんでこいつそんなの知ってんだよ。

まぁ、本当に怒られたけど!


本当に怖くなってきた。


こんな最悪な朝は、初めてだ。


このこと、誰かに話すか。

まずは、母親、兄貴、親友の友也。


もう一人の自分が、僕の部屋にいて、

僕にそっくりだってことを。



いや、ダメだ。

絶対に信じてくれない。


僕が必死に訴えても、冗談で済まされるのがオチだ。


じゃあ、一体どうすればいいんだ!?


僕は、どうしたらいい!?


その時、あいつが口を開いた。


『僕は、花吹翔。

残念だけど、君の時代は、終わったんだよ。ここからが、本当の僕の時代だから。』



いやいや、何なのそれ!!

指摘するところあり過ぎて、開いた口が閉じないんですけど!!



いや、本当に何なのよ!?



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