第6話

 月曜日



深夜にまた。ニュース速報が流れた。


前回の事件よりも南のマンションで殺人があった。


マンションの住人が皆殺しにあい、その数は十五人だった。


「……」


美里は何も言わなかった。おれも口を開くことはなかった。



 火曜日



事件の詳細が発表された。


今までと嫌になるくらい同じ内容。


三十分足らずの間に、十f五人殺されていること。


殺害方法はいつもの撲殺だった。


「また、あいつね」


今日は美里が口を開いた。


「そうだな」


俺もそれだけ答えた。

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