第六夜 夢常識2

「おっ、あいつやる気あるなあ!」


 隣の見知らぬ人が指を指して笑っている。その指が指す方に目を向けると……


 ケツが燃えていた。


 赤黒く、見るからにおどろおどろしい炎がケツを燃やしている。


「あー、せやな、もえてんなあ」


 それはその夢(世界)の常識らしく、自分もそこまで疑問に思わない。(あいつのケツ火色悪くね? ぐらいである)


 あたりを見回すと十人ぐらいの人がいた。その約三割のケツが燃えている。やる気に漲っている。

(あー、元気やなあ)


 ただケツが燃えているだけの夢は、そこで終わった。

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