第132話 女神の企み

対に十二章に突入しました。ここではアトランティスの内線に入って行きます、ポセイドーンの見立てではティアマト人は出てきませんが、それはどうかな? と言う所です‼

見ていただいている皆様、本当にありがとうございます! もっともっと頑張りますよー!


本文

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全ての謎が解けた、何故俺なのか、そして何故陛下達が現代へ転生しなければならないのか。

イナンナは俺を単にベール達に洗脳されていないからと選んだ訳では無かった。

俺がアグディスティスの息子だからこそ、ベールへ対抗出来る者として選んだんだ。

母ちゃんは強い、俺がベールと戦うと決めたらティアマトの原初の戦いの女神が漏れ無く着いてくる、そして俺はその戦いの女神の息子…………

そして自分との間に俺との子を設け、その者にパルスーの使用権限を与える、パルスーは原初の神ですら一人で扱うのは難しいらしい、だからこそ俺との子は複数でなければ成らなかった。

イナンナは自らが人の神となり、代々の帝にパルスーを伝承したんだ、危険を承知でイナンナはパルスーを帝の一族に預けた。

権限者とパルスー本体を切り離して置いたんだ。

俺と言う使い手が現れるまで…………


俺達っはアレッテとデヴァーニを拾い、ムーへと帰国した。


「アレッテ、困った事が有れば何時でも天楼閣に来いよ? 通行証は発行しておいたから」


「困った事が無ければ会いに行っては行けないのですか?」


「無くても良いよ!」


「では行かせていただきます」


「デヴァーニもサボるなよ?」


「失礼な! 仕事はちゃんとやります!」


アレット商会、後のムー大陸に一大規模の、今で言う総合商社を築く。

アグディスティスの計らいで朔が手を回し、取りあえずムーの武器や防具の卸し業社となり、幼いジャーリア達の奉公先の受け皿にも成った。

ノアの方舟以降も勢力を伸ばし、現代に戻った健に無くては成らない存在となるがそれはまた後の話だ。



俺は浩二の処で作戦会議を行うべく天楼閣へと戻ったが…………


「健ちゃ~ん、貴方こんな可愛いお嫁さん達もいたなんてママに言わなかったじゃな~い」


小さい楓を抱っこして、レイラとカーリー、マリナと遊んでいるアグディスティスがいた。


「ま、まあな…………」


「皆素直で良い子よね~、私の事直ぐにママと呼んでくれたのよ~」


ママと呼ばれれば皆可愛いのか…………


「それにジャーリアの子達は皆健ちゃんのお嫁さんだって聞いたわ~皆可愛い子達ね~、ママもこれからワルキューレ隊になって健ちゃんの子供を沢山産んであげるわね!」


「産まんでいい! それにワルキューレ隊は俺の子供生産部門じゃねーよ!」


「健ちゃんママの事嫌いなのね!」


「何でそうなる!」


だがアグディスティスは勝手に副総帥と言う立場を作り、ワルキューレ隊の幹部に収まってしまった。そしてこの分では間違いなく俺はアグディスティスに子を造ってしまう…………



そして健二の部屋


「成る程……ティアマトでのたけちゃんの母親か、ねえたけちゃん? 俺の勘違いならそれで良いんだけどさ? たけちゃんのおばさんてアグディスティスに似てね?」


「な! 突拍子もねえ事言うんじゃねーー!」


…………言われてみれば似てる


「これってさ? 母上が絡んでないかな? と思ってさ、どうも色々出来すぎていないかな?」


「ど、ど、どの辺りがだ…………」


「母上が楓さんだった、迄は良い、だがここで急に戦力が整いつつ有るんだよ、現代に戻った時の戦力がね? 幼いジャーリアの受皿にアレット商会が成った。そして母上もアグディスティスさんも現代からの転移者、勿論久美と朔耶さん、そして恐らく帝達も転生するだろう。

アレット商会は多分転生先の帝達の集合先になるんじゃないかな? だって転生してもバラバラじゃたけちゃんと合流するのに時間が掛かってしまうでしょ? 俺はずっとそこが気になってたんだ」


「おいおい、それじゃ俺がアネットやデヴァーニに子を造ってその子孫に…………」


「そう、その子孫に再び二人を送りこむ、そしてアレット商会の包囲網を創り…………」


「皆を終結させるか…………」


「そう、たけちゃんとの間に出来たジャーリア達と俺の様な記憶保持者がアレット商会に関われば間違いなくアネット商会は現代においての最大の拠点になるね、帝やナンナは血筋から間違いなく天皇家に転生する、そしてココノ達もね? そうなると一般人であるたけちゃんは、陛下に拝謁は難しいでしょ? だけど身分差の無い現代であれば政治家以外で陛下に拝謁する方法は?」


「叙勲か!」


「そう言う事、そこでたけちゃんは転生した帝達に逢う事になる」


「朔ーーーーー! 全部仕組んで俺を母ちゃんに逢わせに行ったのかーーーーー!」


「いやいや、まだ決まった訳じゃ無いからね? 俺の想像…………聞いてないか…………」


俺は朔のところに行き、問いただす事にした、俺のために色々やってくれているのは素直に有りがたいが、そのたびに俺が精神崩壊していくのが気にいらん! 娘とか母ちゃんとか、娘とか母ちゃんとか…………いや、確かに俺の貞操観念等無いに等しい、多分兄妹とかでも美人なら突撃するだろう…………

でも気にいらん!


ダン‼


「朔ーーーーー!」


「うぉ! なんじゃ、なんじゃ⁉」


「キリキリ吐きやがれ! 今までの事全部」


と、激しく乳もみする


「んな! それではまともに喋れぬ! 」


俺は朔に母ちゃんの事、アレット商会の事、ポセイドーンの事、全て話した。

途端に朔の顔が青ざめて行く。


「ぐ、偶然じゃろう、事が上手く運んで良かったではないか? の、のう?」


「上手く運び過ぎてんだよ! アレッテとデヴァーニは何もんだ! 吐けほら」


更に乳もみを強める俺


「なぁぁぁぁ! 知らぬ、本当じゃ、妾もイナンナが支持した通りに動いただけなんじゃ! こっちでの事は桜とイナンナで対策してたんじゃよ! 妾は本当に知らぬのじゃ!」


「じゃあ母ちゃんの事は⁉ なんで母ちゃんがあそこにいた事を知っている?」


「ん…………それは…………」


「早く言え! 螺旋乳もみするぞ‼」


「わぁぁぁぁ! わ、解った…………妾が桜から言われてのう、健に逢いたくば、あそこで待てとアグディスティスに言っておいたのじゃ、、まぁ…………取引と言うやつじゃのう…………て! 待つのじゃ健、ちょ! ちょぉぉぉぉぉ!」


朔、轟沈、やはり元々設定されていた事だ。

ポセイドーンが言っていた、奴は俺の繰り返しの転移を知り、ポセイドーンは俺を鍛える事を企んでいたと。

詰りそれを知っている奴がパラスに話を持ちかけ、パラスをマルティアに転生させる。そしてポセイドーンを巻き込んでしまおうと言う計画だろう。

母ちゃんとポセイドーンはまんまとその計画に乗せられたんだ。

次ぎは桜だ、桜はナンナの分身体、ナンナも噛んでやがったんだ!

ナンナ、、場合によってはお前も抜かず1000発は客語してもらおう!


ダン‼


「桜ーーーーー!」


「どうしたのじゃ? 主人殿」


……………………


「うむ、気付いてしまったのなら仕方ないのう、妾が主犯じゃ♪」


ーーーーーーーーーーーー


月 クリスタルタワー


「はー…………ナンナ、予想外の事が起きているよ…………まさか浩二があそこまで切れる者だとは思わなかった、彼はもしかしたら僕達ティアマト人を越える知略の持ち主かも知れない」


「どうしたのですか? お姉さま」


「裏計画が健にバレた様だよ…………」


「え! 何故⁉ あれほどの計画がバレる筈は」


「浩二だよ! 彼は全て見通した上で、想像の段階でと健に話したんだ、健は気づいて桜を問いただしに向かった、アプスーは…………酷いことに成ってるね…………ナンナは抜かず1000発らしいよ?」


「な! お姉さま! 笑い事ではありません、何で私なのですか⁉ 裏計画はお姉さまの立案でわ有りませんか! アグディスティスとポセイドーンを健様のお味方にと! 私は反対しましたよ? いくら助兵衛な健様でもご自身の母上との営み等と」


「ん~、何故かは解らないんだけど、健は桜とナンナが主犯だと勘違いしているらしいんだよね? まあ桜の変態性が……って、ナンナ?」


「健様の誤解を解いて参ります‼」


「いや! ナンナ、今桜に憑依するのは不味い…………行ってしまったか…………」



ーーーーーーーーーーーー


「桜! 覚悟してもらおうか!」


「致し方ないのう、慎んでお仕置きを受けるのじゃ…………健様! 誤解を、あ! あぁぁぁぁぁ!」


桜に憑依したナンナ、変態桜の策略により冤罪で轟沈


その後目を覚ました桜が大泣きしながら言葉に成らない言葉をヒステリックに発していた。


「ζΦψωьξ∞¥£¢∇‰ξωψьτθ‼」


「落ち着け桜! 解った、俺が悪かったから! てかお前が自分で主犯だって認めたんじゃねーか!」


「桜じゃ有りません‼」


「え? この喋り方…………ナンナか?」


「憑依するなり強姦なんて酷いじゃ無いですか‼」


「いや、てか憑依したの俺知らなかった…………」


「ζωρ‰ιΦ¥£ьΦηπψτÅρζ¥£‼」


「んなーーーーーー! 解った俺が悪かった! だから落ち着けナンナ‼」



やっと落着きを取り戻したナンナから、計画の全容を聞けた、表向きはあくまでも偶然を装い俺にアグディスティスを近付けて仲間に引き込む計画だったらしい。

裏計画は俺が転移する前から進められていた事で、パラスを説得し、転生させてポセイドーンを仲間に引き込む事と、俺の魂の早期成長の為にアグディスティスに俺の子を産ませる事。

この計画にアグディスティスは即座にO.Kしたとの事だ…………

そしてアレッテやデヴァーニはイナンナのニンフだった。彼女達はまだ記憶を引き継げないので自分が何者かは解っていないが、俺の事を好きに成るように刷り込みをイナンナがしているらしい、愛の女神であるイナンナには造作も無いことのようだ。そして浩二の睨んだ通り、アレット商会は現代に置いての俺の拠点になる。

またこの計画の主犯はイナンナだった、俺はナンナに永久強姦の刑に処すとイナンナに伝えておくように言ったが、イナンナはエアから与えられたプロビデンスの目がある為に、常に俺の動きを見ているとの事。このプロビデンスはシャチーやカーリー達の物とは段違いで、地球上何処に居ても全ての物を見通せ、声まで確認出来るとの事。

勿論本人が誰を見るかを特定しなければいけないそうだが、イナンナは俺の事を常に見ているそうだ。詰り敢えて言わなくても今頃はビビりまくっているだろうとの事だ。

だが一つ気になる事がある…………


「なあ、ナンナ、一つ聞きてえんだが、いいか?」


「何でしょう? 健様」


「母ちゃんに俺の子供を産ませて俺の魂を強くさせる目論見だったって事だけど、産ませる子供によって魂の強弱は変わる物なのか?」


「産ませる子供によって変わる事は有りませんよ? ただお互いに引かれ会う強さによっては当然変わります、出来た子供の魂の強さも引かれ会う者同士の魂の強さも、多分お分かりと思いますが、アグディスティス様の健様への愛は母が子を愛するレベルを遥かに越えています、そしてお姉さまから聞きましたが、健様もどうやらアグディスティス様とされている時は至高の歓びを感じていらっしゃる様だとか?」


「んな事有るわけねーだろ!」


「それは嘘ですね? お姉さまは愛の女神、そう言う嘘は通じませんよ?」


確かに嘘だ…………と思う…………アグディスティスはイシュタルやイナンナに勝るとも劣らない美人だ…………くそう! イナンナのやろう、そこまで見越して俺をはめやがったのか!

まあ取りあえず今はアトランティスの事だな…………

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