第133話 未来の為に

歴史を変える為の戦とは?

次の話にみなさんが多分殆ど知らないであろう真実を健が喋ります!

知っている人も多少居るかもしれませんが、錬金術の話に為ります…………

現代に有るんです、本当に錬金術が、本当に何も無い処から金が産まれて来るんです、凄い錬金術何です。

でもそのせいで世界中の9割りの人々が苦しんでいるのも又事実です!


本文

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天楼閣進軍の間

ここでは現在南アトランティスの独立式典の件と、その後の内線に備えた軍議が開かれている。

ここにはレムリアから兄弟とコトポニア、エヴァーナ王姫が、アトランティスからはナルメルとナルメルの第一婦人ネイトホテプが参加している、勿論朔耶もだ。

そしてムーからは陛下にナーナ、朔、マルティア、セーラ、久美と当然俺が参加している。そして今回予算組などもあり、シエラも参加した。

進行役はお決まりのアンナだ。


「では先ず南アトランティスの具体的独立式典の日程を決めたいと思います、ナルメル国王、予定をお聞かせ下さい」


「いや、まだ国王になっていないんですが…………」


「何いってんだ、ナルメル! お前はもうファラオを名乗れ! 後から言うつもりだったがお前に覚悟をつけさせる為敢えて今言っちまおう。

いいか? ナルメル、南アトランティスの後楯にはムーとレムリア以外に海王ポセイドーンの一族が着く事に成った! 詰り南アトランティスは神託を受けての独立に成ったんだ、アトランティスの神は元より海王ポセイドンだ! 神からお前はアトランティスの国王と認められたんだ‼ 覚悟を決めろ」


「そ、それは…………本当か⁉ 会長……信じらんねー!」


「マルティア、パラディオンを着てくれ」


「解りました、主人様!」


マルティアはパラディオンを出して祈る、パラディオンは黄金の輝きを放ってマルティアの体を覆った


「な? なんだ、この凄い輝きと、物凄い畏怖は!」


「ナルメル様! これはパラディオンです、ポセイドーン様の孫娘、非業の死を遂げたパラス様の!」


「本当か? ネイトホテプ!」


「マルティアはパラスの転生体だったんだ、先日ポセイドーンに俺は直接神殿に呼ばれた、その場で聞かされたよ、マルティアがパラスだとな」


「ナルメル様、お祖父様は確かに南アトランティスに付くと言っておられました、お祖父様の一族が既に戦仕度に入っておられます」


「パラス様…………」


「お止め下さい、今の私は大和健様の妻でマルティア大和です」


「ナルメル様! 覚悟をする時です、我が神とそのお孫様であるパラス様からのご神託です!」


「そうだね、ネイトホテプ、会長! 解った、俺は今から南アトランティスのファラオだ!」


「では国王陛下、改めて予定をお聞かせ下さい」


「現在法整備と軍の再編、内務相の整備を終えた所だ、後は首都の移転を残すのみと成っている、遅くても今年中には独立式典が行えるでしょう」


「首都は何処にするつもりだ?」


「ああ、会長、ナルバーレにするつもりだ!」


「ナルバーレ?」


「ウケレゥエの街だ、あそこはアトランティスで最大の湖がある、海にも出やすいし、北と西のアトランティスにも差ほど遠くないからな!」


「ヴィクトリア湖か、ナイル川の源泉だな」


「嘘だろ? 会長、いくら何でもケメト迄は物凄い距離だぜ⁉」


「おいおい、ナルメル、俺が何処から来たと思ってんだ?」


「そうですね、健兄さんの言う通り、ナイル川の源泉はヴィクトリア湖で間違い有りませんよ?」


「そうなんだ…………あたし地理も苦手なのよね…………」


「久美は全部苦手でしょ?」


「酷いわね朔耶! あたし外国語は得意よ‼」


「この世界じゃ何の役にも立たねえけどな?」


「う! 五月蝿いわね……」


「しかし本当かよ…………あの湖がケメトまで流れてんのか」


「世界最長の川なんだよ、因みにこれも前もって言っておこう、兄弟もよく聞け、世界最大の川も俺達の世界ではアトランティスにある、だが今は無い……その名をアマゾン川と言う、今は西川に流れていると思う、アンデス山脈がまだ無いから西アトランティスに流れている筈だ。俺達の世界ではこちら側に流れている、何故かと言うと、ここと西アトランティスは大陸ごと真っ二つに割れるからだ」


「どういう事だ⁉ 兄弟」


「先日の夕食会での洪水の話し、覚えているか?」


「勿論じゃ、世界規模の洪水が起こるのだろ?」


「世界規模? 兄貴、なんだそれは!」


「そうだな、ナルメル、お前もよく聞いておけ!」


俺は現在の世界地図、かなり簡易的だが、地図を広げた。

その上に、ウエストバッグからシャーペンを出し、地図に書き込む


「会長……それスゲーナ⁉」


「ああ、これだけでも俺が天空人て解るだろ?」


「アトランティスに来た天空人はあんまり便利な物は持って無かったぜ?」


「転移した時間とかが寝てる時とかだったんだろ?」


「私は何も持って来なかったのよね~」


「私はモバイルだけはいつも肌身放さず持って……」

「まてーーーーい! 朔! オメエ何で今までモバイル持ってた事言わなかった⁉」


「え⁉ だってどう考えても使う処何て無いし…………」


「そりゃお前がそう思ってるだけだろ! 今有るのか?」


「レムリアに置いて着てしまいました…………」


「エクセルとワードは入ってるか?」


「職場に持ってきてたアイパッドですよ?兄さん、オフィスが入ってます」


「浮き舟使って良いから今すぐ持って来い! あれが有るのと無いのじゃ全く違う! シエラ、時間が持ったいねー、朔耶に着いていってオフィスの使いかたを習っといてくれ! お前が一番楽になるし、お前には悪いんだがもっと頼みたい事があるんだ、それにミーシャとセナにも教えといてくれな? 朔耶は今回この会議に出なくて良いから取りあえずそっちを優先させてくれ‼」


「解りました、ごめんなさい兄さん、そう言えばシエラの仕事が格段にやり易く為りますね……」


「違うぞ朔耶、一番使いたい処がこの会議何だよ‼ 本来シエラに遠征と独立式典に使う諸経費を算出してもらいたくて呼んであったんだ。

遠征軍に必要なレーションの計算はそれこそ戦の勝敗に係わって来る大切なものなんだ! そこにオフィスが有るのと無いのじゃそれこそ月とスッポンだぜ‼」



「直ぐに取って来てシエラとミーシャ達に教えます、行きましょうシエラ!」


「何だか楽しみですね? では健様、行って参ります‼」


「頼んだぜシエラ!」




「そんなに凄い物なのですか? そのあい何とか言うやつは?」


「そうじゃのう、帝、例えばお主がいつも目を通しているムーの年貢、去年と一昨年、それと先一昨年の推移がどの位伸びておるか、今直ぐ解るかのう?」


「それはシエラに見て頂いて、恐らく答えが出るまで10日はかかるでしょう」


「それが一瞬でで解る様に成るのじゃ!」


「んな⁉ それは真琴ですか?」


「俺のこれを使えば多少は早くはなるが、モバイルは段違いなんだよ、それに一定の環境を会わせて置けば、レムリア、アトランティスの分まで念話を使えば即座に出せる様になる。」


「それは凄いな! 我が国にも欲しい位じゃ」


「わりいがあれだけはいくら俺でも作れねー」


「そうか、おしいのう……」


「さて、すまなかったな、話を戻そう。先ず俺の描いたこの部分を見てくれ! ナーナ、何だか解るか?」


「何処かの地図でしょうか?」


「エヴァーナはどうだ?」


「はい、多分何処かの地図だと…………でも見たことがございません」


「そうだろうな、見たことが有るわけがない、今この世界にこの場所は何処にも存在していないからだ」


「ではまさか⁉」


「そうよ帝、健兄さんが描いたこの地図は…………私達の世界の世界地図」


「何だとーーーーーー⁉」


これには流石にこの場にいる殆どの者が面食らっていた。当然だろう、自分達の国がどの国も跡形もないのだから、ムー、レムリア、アトランティス、全ての大陸が何処にも存在しないのだ。

この事実を知っているのはこの場では俺と久美と朔だけだ。


「健様、ラ.ムーは国の名前を変えて存在しているのですよね? この地図の何処になるのでしょうか?」


「そうだな、陛下、ここだ、そして俺達が居るシオンはここ、四国と呼ばれて居る」


「ならば兄弟、レムリアは何処に成るのじゃ?」


「兄弟、言っただろ? レムリアと言う国もアトランティスと言う国も俺の居た世界には存在してないんだよ、、、唯一残って居るのが名前こそ違えどラ.ムーのみなんだ」


「そうか、会長の居た世界にはもうアトランティスは存在していないのか……」


「本来士気を下げる様なこんな事を今皆に言うのは間違い何だろう事は解っている、だがこの戦がどんな性質の戦かを皆が共有していなければいけないんだよ! だからこれから俺が言う事をここに居る全員が耳の穴をかっぽじってよーく聞いて欲しい!

いいか? 今度の戦は歴史を変える戦だ! そして本来お前たちがした間違いで俺達の世界のお前達の子孫が酷い目にあっているその状況から俺達の世界のお前達の子孫を助ける戦何だ!」


皆が途端に黙りこみ俺の方を見ている…………

そうだ、ここから大きく歴史を変えて行かなきゃならないんだ

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