第88話 『健の日常』 四話

没話集です、見なくても問題有りません


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本文

今回のデルフリード侯爵事件を重く見た鎮守府は、皇族や貴族の飼育奴隷に対しての調査を行った。

また奴隷の監視業務を行っている司祭に対してある一定の調査権限を持たせ、貴族に対しての奴隷監視業務権限を付与した。

またデルフリード侯爵家に対しては家の取り潰しは免除したが、直接または間接的に奴隷やジャーリア虐待に関与したものは、身分剥奪で奴隷落ち、300才以内の子供に関しては奴隷身分になりワルキューレ隊予備役の特殊訓練に強制参加させる事にした。

勿論予備役に関しては、正式隊員では無いため、身分も貰えず給料は出ない、出すのは衣食住だけである。

予備役と言うと格好良いが、単なるワルキューレ正隊員の雑用係である。

当然訓練課程もある、地獄の特訓だ!

剣術に魔術、体力造りととても元貴族のお嬢様が耐えられる訓練ではない。

だがデルフリード侯爵家の身内は刑事罰の強制だ、脱落は認められない……

俺は今回の事で予備役の訓練課程に精神修養を取り込んだ。

勿論宗教では無い、空手の稽古だ!

日本の武道は最近の物では少ないが、古武道は全て礼に始まり礼に終わる、これはただ単に頭を下げると言った物では無い!闘う相手にも礼を尽くすと言う意味だ。


俺は予備役訓練官の主だった者を集め、空手の稽古を着けた、当然先ず誠心からだ!


「良いか?武道の精神とは誠心、誠の心と言う物だ!心を乱すな!こうと思ったら全力でそれに進め!例えばだ、俺は今お前達のおっぱいをガン見している、それは今から揉みたいからだ!そして揉む、そこに一切の迷いはない!雑念も邪念もだ!純粋に揉みたいからだ!そしておっぱいを揉むのにも礼を尽くさねば成らない!揉む相手の状況を尊重すると言う事だ!お前達は今精神を鍛えてる真っ最中だ、つまり今は揉むべき処では無い!揉むのはこれが終わってからだ!」



訳の解らない講義が終わり、続いて形に入る


「これは空手の形と言う物だ!この形一つ一つに長年培われた攻撃、防御等、全てが入っている!これから俺が見せるのは、初心者が覚える平安初段と言う物だ!俺の後に続いて真似をしろ!」


俺はこの後ナイハンチの形まで覚えさせ、今日は終わった。当然胸を揉み散らかしたのは言うまでも無い


今回俺は出来の悪い貴族のガキどもの更正施設としてワルキューレ隊予備役を使おうと考えた、処罰するのは簡単だが、一応ムーの将来を担うガキどもだ、一度はチャンスを与えてやろうと言う物だ


数日後、一応見ておこうと思い、デルフリードの娘ソシエの様子を見に行った。


「どうだ?あいつらの具合いは」


「お話になりませんね、今は一つの事を最後までやらせる事を訓練させています。余程甘やかされて育ったのでしょう」


「一応乗り掛かった舟だしな!面倒見てやるか……」


「セイレーツ!総帥閣下がお見えになられた!」


全員が整列して俺を出迎えた



「楽にしてくれ」



「休め!」



「今日はちょっと視察に寄った、良いか?ここにいるお前らは3通りの人間がいる。先ず一通りめは家が貧乏でお前らを売った親を持つ者、もう一通りはジャーリアを親に持ち、次世代のワルキューレ隊正隊員が決まっている者、最後の一通りが親自信がお前らの更正に匙を投げた、元貴族の問題児だ!問題児達に言っておく、ここがお前らにとって最後の砦となる!ここから匙を投げられたらお前らの行く先は処刑場か、流刑か、貧民街だ!

刑が決まった者によって行先が違うが、まあ何れも地獄だな……お前らがまともな暮らしをしたいなら50年の訓練に耐え抜き、ワルキューレ隊正隊員になるか、50年の訓練に耐え抜き、更にもう50年の間監獄でお務めを果たすしかない!最も至って成績優秀者で年齢が150才以上の者にはワルキューレ隊正隊員の道がもっと早く開かれるがそれは望み薄だろう。

お前達も何度がワルキューレ隊の戦闘訓練見学に行って解っていると思うが、一人一人の隊員の戦闘力は並みじゃない、お前達にそこまでの能力は今の処無いだろうからな!

良いか、俺の恩情もここまでだ!本来刑罰をくらう筈のお前達に助かる道を示してやったんだ!それに乗るか降りるか決めるのはお前ら自信で決めろ!以上だ」


その後俺はソシアの所に行き、一応どの程度更生されているかを確認しに行った。


「どうだ?自分がやった事の重みが解ってきたか?」



「私がこんな事になる意味が解りません!私はお母様に言われた事をやって来ただけです‼」



「そのお母様は今頃犯罪奴隷更生所でのたれ死んでいるだろうさ、それにお前の理屈が通るのは成人前迄だ!お前成人式は迎えただろ?」



「迎えました……でも、そんなのちょっと前の話です!いくらなんでも酷すぎます」



「自分の都合だけで物事を話すんじゃねー!

成人したってのはな、全て自分で責任を取れる年齢になったって事だ!ちょっと前だろうが何百年前だろうがそんな都合は他人には関係ねーんだよ!お前は成人すらしてない幼い奴隷やジャーリアに何をした⁉

奴隷やジャーリアに無闇に暴行してはいけないと学校で習わなかったか?罪になると習わなかったのか?親父にも散々言われていただろ!」



「それは…………習いました……お父様にも……」



「なら何故やった?」



「お母様に……」



「一々人のせいにしてんじゃねーよ!お前がやった事なんだよ‼

いいか、さっきも言ったが一応俺はお前に最後のチャンスをくれてやったんだ。ここでお前がワルキューレ正隊員になるか、ここでの訓練仮定を卒業し、更生し50年服役して一般人として再スタートするか、卒業出来なくて奴隷として一生を終えるか、選ぶのはお前だ!人のせいにしている内はお前には犯罪奴隷の道しか待っていないだろう。

犯罪奴隷の扱いがどんな物か知らない訳じゃないだろう」


犯罪奴隷とは簡単に言うと当時の島流しの刑だ、食事、寝る場所、全て満足な物が与えられず、強制労働、人体実験、女は強制売春等も普通にあった。

この世界は女が余っているので態々犯罪者を抱きに来るような変わり者はまずいない。

当然強制労働だ、中には体の弱いものは死んでしまうが、それは日常の事として処理される。

犯罪者に人権など無いと言う事だ。

俺もここには一切手を付けていない、犯罪者がどうなろうと知ったことではない。


「犯罪奴隷!お母様は犯罪奴隷になったのですか?」


「さっきも言ったろ!犯罪者なんだから犯罪奴隷に決まっている、お前も本来は犯罪奴隷に刑は決まっていたんだよ!」


「私も⁉」



「だから言ったろ!人の話を聞けバカ野郎!」



「え!ごめんなさい……」



「今回は一応俺がチャンスをやったんだ!犯罪奴隷に成りたくないなら根性決めて頑張れ、じゃぁな!」



俺はたまに様子を見に来てやろうと思った、こいつは有る意味被害者でも有ると俺は思う、母親の馬鹿さがこいつを駄目にした…………



俺はブラブラとしながらシオンの街を歩いていた。

そろそろ出陣の時は近い、ラ.ムーに来て結構立つが俺はこの都の事を何も知らない。

なので俺は時間さへ有れば一人で街を歩いていた。

そこで俺は数人の近衛隊員達と顔を合わす



「おお!ご苦労さん、警ら中か?」



「総帥!はい、そうです。次いでに新任隊員達へ説明中何です」



「あ!総帥、先日はありがとうございました、晴れて近衛隊員になる事が出来ました!」


「おお!ミユ………………フォォォォォォ!そのススススカートはぁぁぁ!」



ミユはなんと半ケツ丸出しのスカートを履いていたのだ!


「や、ヤッパリ短過ぎますか?」


上目使いで恐る恐る聞いてくるミユ



「全く問題ナーーーーーシ!ワルキューレ隊は任務への安全性を考えて、スカートの長さには規定が有るが、短さに一切の規定はない!お前のスカートは模範生とも言えるスカートである!だが俺もワルキューレ隊を束ねる総帥だ、一応細部の確認はしておこう!」



そういってミユの股下から細部チェックをする、眼前に来るミユの股間、そして更に俺は発見してしまった、ミユのパンツが透けている事に…………

対に俺のキャノンは限界を迎えた



「ん~これはいかん!」


「え⁉何かおかしいですか?」



「これは個別指導が必要だ‼」


ジャーリア達は思った

ミユが餌食になった、頑張ってね~


「よし!個別指導する!ミユを借りて行くぞ!」



「解りました~!夕方迄には終えて戻してくださいね~」



「解った!よし、ミユ行くぞ!」


と言ってミユを担いで貸し部屋へ走る、貸し部屋とは所謂現在のホテルである。


「あ、あの~総帥?そっちには貸し部屋しか有りませんけど~?」



「個別指導は貸し部屋でと決まっている!」



「そ、、そうですか……」

そしてこの時ミユの頭に浮かんだ言葉は


『イエーーーーーース!楽勝だぜ!』


そしてこの後ミユは後悔する事になった、抜け駆けのバチが当たったのである、健は普段妻達を複数相手にしている、並の性欲の持主ではない健の瞬発力、持久力は常人の域を遥かに越えていた、妻達の間では5人以上いない場合は逃げろと言われていた。

だが今回ミユは一人、つまりいつも5人以上の健の性欲処理をミユが一人で受け持たねばならない訳だ。

そして発情中のネコの様な悲鳴が貸し部屋区域一帯に響き渡る…………



「ねえ、ミユ大丈夫かしら?今日は戻って来れないんじゃない?」



「うん、多分無理ね~」



「私達が総帥にして貰いたいのにこのスカートでいる意味を少しは察すれば良いのに…………」


「まあ抜け駆けしようと企んでるの見え見えだから少し罰を与えてあげないとね!

………………まさかこんなに早いとは思わなかったけど…………」


ジャーリア達は当然健を熟知していた、健と一人で行為に及ぶ事がどれだけ危険なのかを理解していて、自己防衛の為にスカートを規定ギリギリの長さにまで抑えていたのであった。

現時点で健と一人で行為に及んだのは朔と楓のみである、どれだけこの二人が勇者なのかが理解出来るであろう、二人とも強姦されたのだが…………


貸し部屋区域での悲鳴が途絶えた……

恐らくは気絶だろう……


そして夕方、ワルキューレ隊近衛隊待機所に、一台の馬車が止まる



「えーとスイマセーン、何方かいらっしゃいますかー!」



「は~い!」



「頼まれてこちらの隊員の方を運んで来たんですが、手伝って頂けませんか~?」



「解りました!みんな~ミユが到着よ~!」


「は~い!」



そして皆に運ばれるミユ、一応意識は有るが、廃人の様になっていた…………

頭はその日にクリアになったが、腰が痛くて通常生活に戻れる迄には3日を要したという、2日の有給休暇を取ったようだ…………

その日以来ミユのスカートの長さが他の隊員達と同じになったのは言うまでも無いだろう……




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