第89話 天空人対天空人

『気を取り直して行ってみようー!レディースアーンドジェントルマーン、さっきも言ったが俺はうぉ!もう曲がはじまっちまった!良いかとりあえずお前ら皆殺しだ!』


そしてスリラーの曲に合せ健は踊り出す、そこでいきなり


『とう!』


崖から飛び降りた、お決まりは着地と同時にビーン!となり足が痛くなるのだが、健はその様な物想定内だ!


ビシュ!ビシュ!


全く無意味に放出される逆噴射似せバーニア、まるでガ○ダムの着地の時のような感じで背中に着けたバーニア擬きを噴射しながら着地する、風化輪を着けてるのでバーニアは何の意味も成さない……


「なんだ!背中から何回か火を吹いたぞ!」


「なんか色々凄いわね!」


「あの~…………背中燃えてますよ?」



敵から指摘される健



「何?ウオォォォォアチィ!消してくれ‼」


「あっ!はい!」



敵に水魔法で消火された……


「よし!お前は今回見逃してやろう、巻添えを食らいたくなかったら出来るだけ放れていろ!」


「ど、、どうも…………」


チャンチャチャチャチャン♪


再び健は踊り出す、剣を抜きステップを踏みながら何時もの如く男は斬り捨て、ターンしながら女は全裸にしながら移動していく、まるでカンフーの剣技を見ている様だ!


「なんだあれは!妙な動きをしている、くそ!殺れ!」


相手の攻撃をムーンウォークでかわし、ポーズを決めながら男の心臓を一突きに突き刺す!


「見ろ!これこそ俺が開発した空手と柔術、そしてダンスを組み合わせた新たなる剣技だ!ブローマいいぞ、お前もそろそろ来い‼」



「あー俺もやっぱり行くのか…………」


流石の馬鹿なブローマもあの放送の後はやっぱり出ていくのが嫌らしい……


「オラ!早く来やがれ!シンラもだ」


「解ったよ兄貴……」


「解りました閣下!」


今度は三位一体のダンス戦闘が始まる、敵は異様な動きに翻弄され、あるもの(男)は斬られ、あるもの(女)は剥かれ、次々と倒れて行った。


処がそんな均衡を破るもの達が現れた


ガガガーン!


避けろお前ら!

俺は近くにいた敵の女まで倒して伏せた


「おいおい味方ごとかよ、お前ら嫌な上官持っちまったな!」


「そ!そんな…………なんで」


「大丈夫だ!俺のとこに来ればキッチリと可愛がってやるぞ」



と言いながら胸を激しく揉む


「久美は居るか!」


「ここに居るわ!」


「先ず敵の銃の数をおおよそで構わない、どのくらいあるか調べさせてくれ!あれはやはり単発式の銃だ、射手交代の合間はある!」


「了解!」


ガガガーン!


次々と放たれる銃撃、味方を巻添えにしながらの銃撃に周囲は阿鼻羅漢状態だった。



「バカが、俺達は紫綬仙衣を着ているんだ、死ぬのは味方だけだってのに……」



「兄さん解ったわ!敵の銃は単発式のライフル、およそ500は有るみたい、今撃っているのはそのうちの300程度らしいわ!他は右手の林沿いに転回してる」



それを聞いたパティとマリーダが飛び出す


「おい!いくらなんでも無茶だ!」


「遊撃隊付いて来なさい!これを凌げば最大の性交報酬が得られるわよ!」



「んんーーーーーーーーー!」



「たく、あいつら……てかあいつらのスピード何なんだ?」



風化輪の最大スピードで跳躍しながらジグザグに近付くマリーダ、パティ、遊撃隊……

さながら瞬間移動でもしているようだった、一瞬姿が見えた時を狙われ撃たれるが、着弾した時には既に消えていた。


銃部隊に飛び込むパティ


「そこ!」


「んんーーーーー!」



遊撃隊が間髪入れず夜行弾を投げる


「かかれーー!」


久美が吠えたと同時に部隊が一気に進軍する。

形勢逆転、こうなったらもう銃部隊には何も出来ない。



「俺の活躍の場が………………」


「兄貴……とりあえず俺らも行くか……」


「そうですね、閣下……行きましょう……」



俺達も敵陣に突っ込む、が…………



「んーーー!」


いきなり現れた男に遊撃隊員の一人が串刺にされる


「衛生兵ーーーーーーーーー!」


「解っています!直ぐに!」


「テメー!俺の女にコノヤロウ!」


だが…………甘かった…………

なんと遊撃隊員はその剣による串刺に激しいエクスタシーを感じてしまい、お漏らししながら相手に激しく切りかかって行った。



「なんだこの女は!」


「んーーー!」


「ミッシェル、止めておけ!俺が相手する、お前は後でタップリと責めてやるから今は怪我を治せ!良いな?」


俺は抱き締めて頭を撫でて言うことを聞かせた、そう、こいつは紫綬仙衣を着ている遊撃隊員を串刺にした、詰りかなり強力な神代武器を所持している事になる……

それに……



「舐めた真似してくれるじゃねーか!このジャンキー野郎が!」


「お前がタケルマツダか!俺はステファンバーリ、イタリアンだ!しかし面白い世界だよな?こうして違う言葉で喋っているのに会話が成立している」



「んな事どうでもいい、何故味方ごと撃ちやがった?」


「この世界の人の人数考えろよ!何百人死のうが生態系に何の支障も無いじゃないか、俺達の世界の3倍だぞ?返って減った方が良いくらいじゃないか!女は大量に存在している、男が減らなゃそれで良いだろ!お前こそたかが一匹女が刺された位で何いきり立ってるんだ?いくらでも替えがいるじゃねーか」


「お前が敵で最高に良かったぜ!女が何れだけ居ようとミッシェルは一人しか居ねーんだよ!死ね!弾けろ!」



バーン!

弾けてセフィラが出現する、柱からケテルへとパスが繋がる、光が集束して投影されたそれは


「テメーは取って置きでぶっ殺してやる、王の力を思い知りながら彼の世へいけ、ダイヤモンドフォルム、ケテル!」


健の手にはマシンガンが投影されていた、ダイヤモンドフォルム、ケテル

第一のセフィラケテルは王冠と訳される、ダイヤモンドの宝石を司るそれは思考や創造を意味するセフィラだ、今回健が創造したそれは……


「テメーの大好きな銃で彼の世へいけやーー!」


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ

連射されるマシンガンは強力な健のフォルムで造り出された物、一発一発が爆弾級の破壊力を持っていた。


「クソー!聞いた通りの単純で気の短いやろうだぜ、アイギス!」


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガーン‼


「そんなもん造り出すとはな…………だがちょっと甘くねーか?」



パーン!

アイギスが粉々に吹き飛んだ


「甘くはねーさ!お前とフォルム戦でやりあっても敵わねー事位承知している、俺は詠唱の時間を稼いだだけさ!ワープ!」


「んな!……消えやがった……」


指揮官が逃げ出し戦闘は終わった、砦は明け渡され、アトランティス軍は全て投降する事になった。

敵の所持していた銃と弾丸は残さず回収させた、アッシリアの連中に妙な気を起こされるのも不味い。


砦内捕虜修養場所


「ムフ、ムフ、ムフフフフフフ、いっぱいいるね~!クッコロちゃんに黒爆乳ちゃんがー」


「ひいぃぃぃ!」


「恐がる事無いんだよょょぉょょん~、ちょっと一発やらしてくれるだけでいいんだよ~ん」


そういってジャンピングエアー平泳ぎで飛びかかるが……


ビターン!


またしても潰れた蝿の如く張り付く


「たく、下らない事やってないであっちをなんとかしなさいよ!」


遊撃隊が性交報酬を早く寄越せと大騒ぎしている。

移動中に溜まりに溜まったマイサンの発散を遊撃隊員達でタップリと発散した。



俺はフィリア達こちらで仲間にしたジャーリアを正式にワルキューレ隊に所属させ、バビロニア降伏勧告の使者を連れて行かせながらフィリア達数名をラ.ムーの、対レムリア待機部隊に所属させた。

アトランティスの天空人がアイギスをフォルムで造り出したのを見たからだ。

俺のフォルムなら崩せるが、朔耶のフォルムでは無理だ。恐らくはあれが朔耶が大したこと無い相手なのに負けた理由だろう……

ただでさへジャーリアを守りながら戦闘をしている状態だ、あんな物を出されたらいくら攻撃しても効果が無い、それに奴の鎧もとんでもない防御力だった。

神代の武器が朔耶に必要だ、ココノがいい武器が朔の宮家にあると言うので俺はフィリアに朔の宮家から武器を貰い待機を命じた。

敵の天空人やアスラ神軍が出たら、即出撃させる様に念話でラムダにも伝言をナーナにさせておいた。

ブローマから聞いた他のアスラ神軍の宝貝対策もフィリアには伝えておいた。


「陛下、この砦の防衛は貴族の誰かに任せて俺達は捕虜を連れて朔達のいるファルージャの城へ向かおう」



「アッシリアの城明け渡しは誰にやって頂きますか?」


「ナーナにやって貰うのが良いだろうな、久美を護衛に着ける、パティの隊も同行させよう、頼めるか?」



「解りました、久美とともに降伏の使者と城に向かいます」


「閣下にご報告致します」



「どうした?アマリア」



「それが、捕虜の数十名が遊撃隊の勇猛さに感激して自分も遊撃隊に志願したいと申し出ています。」



「遊撃隊がどういう部隊か説明してやれば良いだろう?」


「したのですが……それなら尚更と……」



「はあ?そんなにそっち系の女が多いのか?」



「はい、それとしきりに手をこうしてエンピエンピと…………閣下にそうお伝えすれば解ると」


「そ、そうか…………なら隊に志願させてやってくれ…………そいつらに敵のスパイは居ない」


「大丈夫なのですか?」


「ああ……説明は難しいんだが……大丈夫だ」



「畏まりました!」



そして陛下とナーナ、久美がユラ~と南斗○鳥拳の如く立ち上り


「難しくとも説明して頂きます」


俺はスーパーサラウンドで



「ご説明を」


「さあ!」


「さあ!」


やむ無く説明する俺……



「それで全部ですか?他に隠している事が有れば今のうちならば多少大目に見ましょう」


「な、無いです……これで全部です……」


「そこでドール達にどんな事をしたのか全部お話しなさい!」


怒っている、陛下が命令口調になる事は今まで無かった、俺は滝の様な変な汗をかきながらビビり捲っていた


「どうしたのです?黙っていては解りません、早く話すのです‼」



久美が何やら悟ったらしくいきなり俺のフォローをしだした



「まあ帝!取り合えずここは移動をした方が……」



「お黙りなさい!とても重要な事です!」


「は!はい!」


「久美、ここはキッチリと健様にお話して貰います」


「解ったわよ、ナーナまで……」



やべー………………死ぬ………………前回曖昧に濁したのが完全なミスだった………………

陛下やナーナの桜の宮家は変態揃いだ、これを話したら間違いなく前回の様に大激怒される…………

いや……前回よりも酷いかもしれない……

ピンチだ、今までここまでピンチに陥った事はない、人生最大のピンチだ……



「余程言えない事をしていたのでしょうね……正妻の私達を蔑ろにしながら……」



「ちっ、違うんだ陛下!あの後からあそこでお前達にした以外の事はやってないって!本当だ、それに行く暇も無かったし!マジだ、信じてくれ!」



「お姉さま、また口から出任せを言っていますよ!信じては駄目です」



「どうしたのです?何故健様が正座を……」



「ルチル、調度良いとこに、ちょっと帝達を落ち着かせて欲しいのよ」


久美が事情を話している……止めてくれ!一人増えるだけだから、マジで勘弁してくれ



「いくらなんでも許せません!」


「え?ルチル?」



修羅場と化した……





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