第60話 隊服

現在俺達は重要な会議をしている、勿論新たに設立するワルキューレ隊に関してだ


司会進行アンナ中佐

「それでは次の議題でございます、隊服に関しての取り決めです。

隊服は基本的に3種類制作予定です。

まず通常任務時の隊服、戦闘任務時の隊服、そして訓練時の隊服でございます。」


『来た!……ここだ、これを絶対死守しなければいかん』


「通常任務の隊服に関しては予め総帥から案が出ておりますのでご覧ください、入りなさい!」


ジャーリア達が入ってくる


「失礼します」


「まずこちらが通常任務時の隊服案です」


それはピンクの事務服に様々な機能を加えた物だった


「脚下」

「脚下じゃ」


「いきなり脚下するんじゃねー!」


「それではまず顧問より脚下のご意見を」


「隊員が総帥に強姦されてしまうでの」


「フゴ!」


「では久美大将、ご意見を」


「顧問と同じよ、」


「ま!まてまて!」


「恐れながら総帥、ご意見は順番に聞いておりますので」


「んぐぐぐ」



「ではナーナ提督はいかがでしょうか?」


「私は良いと思いますけど?どのみち隊員は全て総帥の所有と成ったのですから、ただ任務中に強姦はいただけませんから~ヤッパリ脚下ですかね?」


「どっちなんだ!」


「総帥……」


「んぐぐぐ」


「それではマルティア大将はいかがでしょう?」


「私は良いと思うぞ、特にその短いスカートが良い!動きやすそうだ、私は着たいな!」


「流石マルティアだ!見る目が有るぞ‼」


「総帥……」


「んぐぐぐ」


「では代替え案を久美大将より頂いておりますので、入りなさい」


「失礼します」


「却下だーーーー!」


自衛隊の女性自衛官の服そのままだった

当然却下だ



「ではご意見を、総帥から」


「スカートが長すぎる!任務に支障をきたす!」


「顧問、ご意見を」


「うむ、見た目は斬新で良いな、自然の草木の色合いを入れてる所が直良いの、妾はこれが良いと思うぞ?」


「提督、ご意見を」


「そうですね~確かに見た目はこちらの方が良いと思いますが、総帥の言う通りスカートが長いと思いますね~」


「マルティア大将、いかがでしょうか?」


「見た目が少し大人しすぎると思うな、ワルキューレ隊はラ.ムー軍の切り札だ!特に魔法特化隊は最強の部隊、味方の応援に駆けつけた時に士気を上げる為には派手な演出も必要となろう」



「流石マルティアだ!良く解ってるじゃねーか!」



「総帥……」



「んぐぐぐ」


「いいかしら?」


「久美大将、どうぞ」


「マルティア大将の言う事も一理有るわね、ならこうしたらどうかしら?まず特務隊と近衛隊は通常任務で派手な戦闘はないと思うわ、だから私の案で、魔法特化隊は通常任務でも相手を飲み込む必要があるためその特殊性が目立つ方がいい、ルチルの神代魔法の件はムー大陸じゅうで広まってるみたいだし、だから魔法特化隊は総帥の案で」


「決まりじゃな」


「ご意義ございませんでしょうか?」


「無し‼」


『仕方ない、だが次が本番だ!これは絶対死守だ!』



「では訓練時の隊副について議論したいと思います、こちらも総帥から案を頂いております、入りなさい」



「失礼します」



「…………何これ……総帥?馬鹿にしてるの?」



「何を言っている!訓練と言えばこれだろ‼」


「では顧問、お願いします」


「脚下じゃ、このような物総帥の餌食になれと言うような物じゃ!訓練何処ではない」


「提督はいかがでしょうか?」



「これは恥ずかしいです、私は着たく有りませんね……」



「久美大将は脚下の理由をお願いします」


「こんな恥ずかしいの誰が着るのよ」



「マルティア大将、お願いします」



「確かに動きやすそうだが……恥ずかしくて私も着れないな……」



『不味い、これは不味い、全会一致で脚下されてしまう……………………こうなったら……あれをやるしかない…………出来ればこれだけはやりたく無かったが……』


「では全会一致で……」



その時俺は動いた、そして最終奥義を繰り出す


「総帥?どうしたのですか?」



俺はゆっくり立ち上り、その場で……大の字に寝そべり、手足をおもむろにばたつかせ


「な!なにをする気じゃ?」



「いやだ、いやだ、ブルマがいい、ブルマがいい、ブルマがいい、ブルマがいい、ブルマがいい、ブルマがいい、ブルマがいい、ブルマがいい」


「なあぁぁぁぁ!」


「何をやっとるのじゃ、みっともない、ええい止めぬか!」



「ちょっと!何馬鹿な事やってるの、止めなさいってば、子供じゃないでしょ‼」



解説しよう

この奥義の重要な所は何れだけ見ている関係者に他人の振りをさせないかが重要である、恥ずかしい!と思わせなければやっている人間は只の馬鹿に成ってしまうのである。

そしてここが一番の肝となる所だ!

自らの主張が完璧に通るまで止めないと言うことだ‼


話を戻そう



当然俺の大声を聞きつけ様々な人間がやって来る


「いかがいたしました?」


「な、何でもない!総帥が駄々をこねてるだけだ!お止めください総帥!」


「なんじゃ?どうしたのじゃ?」


「えーい何でもないわ!止めぬか、主人殿」


「どうしたのです?ナーナこれは、、、」


「お姉さま、健様!解りましたから、ちょっと落ち着いて!」


「何でこうなってしまったのですか?」



「この訓練着が良いって聞かないのよ」



「良いでは有りませんか、訓練をする時の服なのですから、これ程仰っているのですから」


「そうじゃ!主人殿がこれ程言っておるのじゃからこれにしてあげれば」



『ふっ……ナイスな展開だ、同情者が出てくればこっちの物だぜ!恥を忍んでやったかいが有るってもんだ』


「そうは言うがの桜、これに決まれば妾達もこれを着ることになるんじゃぞ!」


「着てあげれば良いではないか!」



「だぁぁぁぁもう解ったわよ!但しこのハイレグとパンストは無しよ?良いわね‼」



『甘いぜ久美!蜂蜜の様に甘いぜ』


「致し方無い、久美の言う通りで」


「『行くぜ!』ハイレグがいい、パンストがいい、ハイレグがいい、パンストがいい、ハイレグがいい、パンストがいい、ハイレグがいい、パンストがいい」


「久美、もう健様の言う通りにして差し上げなさい!ナーナも朔姫も良いですね?」



陛下のこの言葉が極め手となり俺の案が通った、我ながら完璧な作戦だったぜ‼



最終的に決まったのがまず、訓練時の隊副、ハイレグブルマーにパンスト、及び体操着、通常任務が魔法特化隊がピンクの事務服超ミニスカ、特務隊が女性自衛官超ミニスカバージョン、近衛隊と分けた方がいいと言う事になり、近衛隊が超ミニスカポリスに、戦闘服は魔法特化隊が超ミニスカシスターローブ、特務隊が超ミニスカくの一、近衛隊がクッコロ鎧超ミニバージョン、これは完全に俺のペースで話が進んだ。


ジャーリアはラ.ムーにおいて絶大な貢献をした事により、奴隷階級と同等になった、そして奴隷階級の待遇も見直され、無闇な殺傷は禁止された。

そしてワルキューレ隊員は一般隊員は従士、隊長クラスは士族、佐官は上級従士、将官は武官の階級を貰った、よって乳だしは必要無くなったのだが、アンナ辺りが心配して、ワルキューレ隊の

認知や奴隷の無礼討ち禁止の御触れが完全に行き渡るまではと言うことで、ジャーリアと元奴隷及び一般隊員は全て乳だしを継続となった。

これは俺以外全員賛成となった、俺もそこまで抵抗はしなかった、この世界ではそれほど深刻な人種差別があったのだ、俺が反発することで貴重な隊員を失う訳には行かない。


そして魔法特化隊の募集が始まった、魔法特化隊は、マルティアの言う通り、ワルキューレ隊の切り札だ。基本的にルチーナタイプのジャーリアに魔法詠唱をさせ、魔力タンクを奴隷ジャーリアで魔力が豊富な隊員がする、つまり神代魔法を特務隊員や味方の軍勢にかけると言うもの。

当初は奴隷階級の魔力適正が強いものを募集したが、これに対し、司祭階級や一般階級、従士階級の者達が意義を唱えて来た、何故奴隷だけなのか?と言うものだ。

それに対し、シエラも事細かく説明。

ワルキューレ隊はあくまでも帝軍ではなく、俺の私兵である事、そして全員が俺の性奴隷か妻、あるいはそれに準ずる者、以上の理由から奴隷階級からの募集をしている事を説明した。


そして……ついに……ついに待ちに待った隊服が出来上がる……


「良し!お前たち、早速着てみるのだ!先ずは訓練着からだ!」



「襲いかかったら即焼くからね!」


「恥ずかしいですね……」


「問題ないぞナーナ、マルティアもアンナもグズグズするな!見ろ、ラフィーネ達を‼」


不味い……凄まじい破壊力だ……凄まじい食い込み


実は前もって俺は衣服の発注業者に特別注文を出していたのだ……

ブルマと言う一つの世界遺産とも言える体操着、あれはあらゆる所が食い込んでこそ真の美しさを発揮するのだ。

女子が尻の食い込みを人さし指を入れて直す仕草……

今の若者達はもう見れなくなっている……

あの仕草こそ女神のごとき振る舞いなのだ!


それを今こそ復活させるのだ!

そうだ!俺は業者に予め少し動くとフロントI部とテールI部が直ぐに食い込む様にあしらわせたのだ!


見よ‼

あの食い込みを……パンストの反発力にさえ負けないほどのくい込み力、良い腕をしている業者だ!

今後ワルキューレ隊では随意契約をしてやろうではないか!

談合?そんな物、ここは日本ではない!


「ねえ……これ作り直させた方がいいんじゃない?食い込み過ぎだよ……」


「そうじゃな……これはちと恥ずかしいのう」


「何を言っている!ブルマとはそう言う物だ!そのピッタリと貼り付く感覚がしなやかな動きに繋がり練習も捗るのだ!甲子園に行きたくないのか!」


「意味不明な事言ってないで次あわせるわよ!」


『馬鹿め久美、次の通常服こそが最高傑作だとも知らずに』


「ちょ!これ何よ‼何で胸の形にピッタリと…………健兄さん?何か仕組んでない?」



「俺は動きやすい様に造るよう指示しただけだ!」



「何でこんなに貼り付く服が動き安い事になるのよ!しかもスカートだって、これじゃお尻まる見えじゃない!」



「甘いぞ久美!筋トレをしている物達がどういった服装をしているか思い出して見ろ!」



「う!確かにピチピチの服を……」



「あれこそがポリエステルの素材を使用し、運動性能を追求、発汗性能や防寒性能にも優れた現代における最高傑作だとも言えるだろう!

俺は命と常に隣り合わせである隊員達の激務を少しでも緩和しようと、常に頭を悩ませてその服を考案したのだ!

それをお前はただ乳首が透ける、胸の形にそのまま貼り付く、スカートが短すぎる、そんな理由でケチを付けるのか?久美!お前は隊員の命と羞恥心、どちらが優先なのだー!」



完璧だ……徹夜で考え抜いた久美撃退名台詞……これで久美も俺に……


「解ったわ健兄さん……兄さんがそこまで考えて造った何て知らなかったのよ……ポリエステルの素材、そして肌に貼り付く程のフィット感が大事なのよね?兄さん……」



「も……勿論だ久美……」

何だ?随分と久美がしおらしい……いつもこれからグダグダ言って来るのが久美だ……今日はどうなっている


「解ったわ…………ナーナ、あれ出して!」


何だ?何を企んでいる


「健様、これは私達からの贈り物です、久美が考案して造った物ですよ?どんな物か私は久美にお任せしたので解らないんですけど何やらとても良いものらしいです」


「ああ、それを造ったのじゃな?妾達全員からじゃ!皆で金をだしあっての」



「プレゼント?そ、そうか……有りがたく受け取っておこう……」


俺のこの手が真赤に避ける、開けては駄目だと轟き叫ぶ、ばぁぁぁっくれーーー


「早く開けて?健兄さん……」


久美が可愛く言って来る、しかたない……見る位なら…………


「何ぞこれはーーーーー!」


「エガ○ラパンツと言うらしいです、名前の由来はよくわかりませんが」


「どお?ピッタリフィットしてて最高傑作でしょ?」


「お、お、俺は必用な……」


「勿論受け取って履いてくれるわよね?妻達全員で健兄さんの安全を考えて造ったのよ?それに調度良いじゃない、健兄さん向こうじゃ髪形もエガシ……」



「元気デスカーーーーーー!」


久美の野郎ーーーーーーー、チクショウ、エガ○ラパンツなんぞ造りやがって!

こうして俺は訓練時、エガ○ラパンツを履く事になった……

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