第36話 過去と現在
「んなバカな‼それにさっきはスルーしたけど、人種の話しするなら五色人だろ?」
「この世界には大陸がまだ3つしかないでしょ?アトランティス、ムー、レムリア、そう考えるとアメリカ大陸はまだ無いと思った方がいいじゃない、なら赤人の話しするとややこしくなるでしょ?
ねぇ健兄さん、、健兄さんてマイ○ルジャクソンの大ファンだったよね?」
「ああ、そうだよ!」
「そしたら帝!先に口伝の方教えてくれる?」
「はい、ジャネット様は、、、この先新たなる最強の天空人あらわる、そして帝と伴に真実の敵と相対するだろう。その時こそ兄より与えられし大いなる力を帝は授かるだろう。天王の御柱にその秘めたる物を示すがよい、さすれば道は開かん」
「………………バカすぎね」
「ちょっと何を言っているのか解らないですね、秘めたる物ってお姉さまはご存知なのですか?」
「解らないのです……それが……全く」
「何の為の口伝だよったく……」
「ったく……馬鹿の考えそうな口伝ね、呆れて物も言えないわ」
「だよなー!フェブゥ‼……なっ何しやがる‼」
久美はいきなり掌底で俺の鼻を勢いよく殴った
「健兄さんよ!」
これには流石に陛下も怒りだした
「久美!健様は関係無いではございませんか!その様な暴力、酷すぎます‼」
逆にナーナは目をひんむいて焦っている
「岩戸開きのご開帳、そこから溢れでる聖水の、後光を拝まして頂く位は…………」
「元気ですカーーーーーーーーーーーーー!
それは今なんも関係ネーだろ‼」
またもや○木を登場させ闘魂注入する俺に周囲はドン引きするが今は関係ない。
陛下は茹でダコのように真っ赤に成っている、と……言うことは……久美のやろう‼……
「それは何の詩ですか?」
「ナーナは知らなくていいの!」
「ねーナーナ?今の詞とさっきの帝の口伝、直感的にで良いから聞いてどう思う?」
「直感的にでございますね!では……同様のお方の作な気が致します」
「んな訳有るか!」
「何故健様がそう言い切れるのでございますか?」
陛下の顔はもうワインレッドに成っている、不味い 、、久美とナーナを黙らせないと……
「んまぁ何だ、そんな事よりジャネットの口伝の方をだな」
「だからその話をしてるんでしょ!」
「それよりお姉さま、お顔の色が優れないようですが、大丈夫ですか?少しお休みになられたほうが……」
「いえ…………大丈夫です…………」
「ああこれは大丈夫よ!ナーナ、何処かの誰かさんに盗撮するぞングぅぅ」
俺はアパッチの雄叫びをあげながら、咄嗟に久美の口を塞ぐ
「うららぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
良いからジャネットの口伝の事を話せ!」
「ンンモー、、だからその口伝の事を話してるんでしょ!さっきから何よ‼」
「俺に嫌がらせしてるだけじゃねーか!」
「何故健様になるんですか?」
「ソイヤーーー!」
また久美の口を塞ぐ
「それはングぅぅ!」
「ナーナは大人しく聞いておこうね!」
陛下の顔はもうサーモンピンクに変色し、下を向いてへんな汗をかき始めている、不味いこの話題から離れなければ
「早くジャネットの話をしろ!久美!」
「ンモウ、口塞いでたら出来ないじゃなーい」
「お前がくだらねー事蒸し返すからだ!」
「蒸し返す?」
「ナーナは黙って聞いておこうね!」
俺は若干眼をナーナに飛ばし始めている
「ひっ!はい!解りました……」
「もう、まだ解らないの?」
「な、に、が、だ、よ!」
「マイ○ルジャクソンは健兄さんだって言ってるのよ!」
「ふぁぁぁぁ?」
「なっ!なにお!」
「久美?」
3人動じに驚きの声をあげた
「そうとしか思えないのよ!」
「何でだよ、どうしてだよ、どういう理由で俺が間抜けなジャクソン何だよ‼」
「そうです久美、もしそうなら、私達一族は健様を……そんな……ひどい……」
「帝の言いたい事は……解るんだけどね……」
「久美にはそう確信出来る何かが有るんですね?」
「ええ、あくまでも状況証拠何だけどね‼」
いきなり馬車が止まる
「どうしたんだ?アンナ」
アンナが御者席からこちらへ顔を覗かせる
「私はどうこう無いのですが……ラフィーネ達が……」
「申し訳ありません、健様、盗み聞きをするつもりはございませんでしたが、余りにも大きなお声でしたので……
ですが今のお話し、私達はどうしても聞きたいのです……どうか久美さま、お聞かせ願えませんでしょうか?もし健様が創造主様なのだとしたら、二度と離れたくはございません!」
「解ったわ、確かこの先にメルボルンデの町があったわよね?今日はそこに一泊しましょう!良いわね?帝」
「はい、構いません」
そして俺達はメルボルンデの街に一泊滞在する事となった、帝が滞在するとの事で街は一瞬で大にぎわいとなり、久美もこの国では目立つので、仕方なく馬車の御者席に立ち、住人へのリップサービスを行っていた。
俺は面倒な事は嫌なので、街に入る時は別行動でと陛下に頼み、陛下もしぶしぶokした。
「ここがメルボルンデか、ヴェルダ程じゃねーが、ここもデカイ門だな、てか、なげー……何時まで待たせやがるんだ」
シエラが馬上から遠くに見える久美達を眺めながら
「仕方ありませんよ、帝がご逗留されるのですから、今頃は領主邸や役場では蜂の巣をつついた様な騒ぎに成ってますよ!」
「それはそうと、健様、健様がマイ○ルジャクソンだったと言うお話し、全く身に覚えは無いのですか?」
アンナが首を傾げながら言う
「有るわけネーだろ、有れば最初あんなに嫌うかよ」
「そうですね、私とあったばかりの頃、健様は創造主様の事を悪魔の様に言ってらっしゃいました、私は弁解するのが大変でした」
「んなもん信じるな、どうせ久美の妄想だよ」
「んー、そうかなー?私は健様と創造主様は、何処か似ている様な気がしてきたよ~」
「ミーシャ!縁起でもねー事言うな‼」
「あっホラホラ~こんな感じの!なんか似てる~」
ジャーリア達全員で俺をガン見する
「おい!創造主の言葉は思いだせねーんじゃなかったのかよ⁉」
「でも雰囲気とかは一生懸命思い出せば多少思い出せますよ?」
「思いださんでいい、セナ!」
ジャーリア一同が俺を見ながら
「似てる‼」
「何か決定の様な気がしてきましたね……」
「勝手に決めんじゃねー!」
ジャーリア一同……
「似てる‼」
「……もう俺はしゃべんねー」
やっと順番が来て門番に俺の手形を見せた
「あぁ?ジャーリア?ダメだダメだ、今日は入んじゃねー」
「んだとコノヤロー!もっペン言ってみろやこらー!」
アンナに止められる
「健様は待ってて下さい」
そして俺はラフィーネ達の絶妙なコンビネーションに押えつけられる
『何だこの絶妙な連携は、アンナめいつの間にこんな連携技を』
「門番様、それは少しおかしいと思います。」
「んん?今度は奴隷か、クセーのばっか連れやがって」
「ジャーリアであろうと奴隷であろうと、飼い主が定まった者であれば、街に入る権利がございます。これはこのラ.ムーの法でございます、門番様はご自身の一存で法を破るおつもりですか?」
「俺の一存な訳有るか!これは領主プレゾール伯爵様のお達しだ!」
「これはいい事をお聞かせ頂きました、早速帝へご報告いたさねばなりませんね‼」
「セリナ、ようやく追いついたか」
「私だけではありませんよ?」
横から凄い勢いで何かが飛び出した
「レイラか!」
「健様ーーーー!」
「お元気でしたか?健様」
「セーラまで、宿の方は良いのか?」
「はい!お兄様が夫を待たせる様な妻になってはいけないと」
「私もそうなんです!お父様が直ぐに行って……その……健様にご奉仕しなさいって、、、健様は……セーラおばさまの覗きをするくらいおさかんだからって……」
モジモジしながら顔を真っ赤にしながら言うレイラ
「…………セルマさん……余計な事を……」
「セーラ、ちょっと帝の所に行ってこの件を報告してきて頂戴」
「解りましたお姉さま」
「ちょっとまて、ジャーリアを5匹も連れてる様な奴の連れが勝手に通るんじゃねー!」
そういって門番はセーラの腕を引っ張る
「触るな無礼者!私はセルマ、サイド伯爵が妹、セーラ、サイド、この様な所で呼び止められる言われは無い!胸元に有る紋章が見えぬか!」
俺はその胸元に有る紋章を見た、それは紛れもなく家紋、上り藤の家紋だった
「セーラ!待て!」
「旦那様?」
「セーラ!それはお前の家の、サイド伯爵家の家紋なのか?」
「そうですよ?我がグラハム家の家紋と少し違いますが、一族の家紋は全てこの模様を使っています。何でも藤の花を型どった模様らしいですよ?」
『久美の言いたい事が読めてきた、だが、嘘だろう?、嘘だと言ってくれ、事実なら俺は』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます