第21話 嘘の中の本当
アンナとの買い物を終え、俺は別宅に戻っていた、ゲルタ子爵も戻って来ており、俺は早速アンナを貰う交渉をゲルタ子爵にするために、私室へと来ていた、があっけなく子爵はO.K.を出した。
「元々この別宅は平和だった時に先代が建てた物でな、戦費もかさんで今は売りに出しておった所なんじゃよ。
アンナも妹の事があってな、もうちょっと戦の被害が少ない内地に行きたいと言っておった。
松田殿の申し出は渡りに船と言った処じゃ、それで滞在はいつまで?」
「ルチルの完治次第だな、確か5日後には医者が来ると聞いたが」
「ああそうじゃったな、あの者は帝都で神道魔法を学んだ優秀な者じゃ。
若いが皇帝直属の医術武官にもなった事がある逸材じゃ、ワシも引き抜くのは苦労したんじゃよ」
「今は出かけてるのか?」
「旦那から急の用向きとかで、3日前に出掛けたんじゃよ、何でも帝都に行くと言っておったな!
所でオオギュスタに行くと言っておったが?」
「ああ、そのつもりだ、魔物がよく出て退治屋の仕事には打ってつけの場所だとか……」
「士官する気は無いのか?」
「無いね、縛られるのは御免だ。
だがいずれ帝都には行くつもりだ、帝には一度会って幾つか確かめたい事がある」
「何をじゃね?」
「帝に言う前に誰かにこの話しをする気はないな、敢えて言うなら俺達天空人がこの世界に来た事に関わる話しだ」
「ふむ……では医師が来るまでこのグレムの資料館に顔を出してみるが良い。
許可証は明日用意しよう、松田殿の確認したい事の足しになるかもしれん、それと明日にでもシエラをこちらに連れて来るといい、夜の共に早く加えたかろうて」
「オォ!話がわかるじゃねーか、流石子爵!」
そして俺は子爵との話しを終え、勧められるままに風呂に浸かっていた、時間はスマホで確認すると調度6時になっていた。
俺は風呂でゆっくりと疲れを癒しながら考えていた。
『子爵はさっき神道魔法と言ったよな?神道事態に様々な奥義の様な物が有るとは聞いた事がある、まさかな……
でも神器の勾玉と八咫の鏡には不思議な力が備わっているとはよく言われる話だ、そして10種の神宝には死者すら甦らせる力が有ると……
これって蘇生魔法とも取れる、そしてここには帝がいる。
あの傭兵は高位な神官が蘇生魔法を使えると言った、つまり神道を学んだ者、とも取れる。
今度ゆっくりと魔法の事も聞こう』
風呂はとても広い、ステンドグラスなどをふんだんに使った豪華な物だ。
明りは充分に取り入れられているが、ライトの魔法だろうか?そこかしこに明りがあり、昼間の様に明るい。
脱衣場から女の声が聞こえる、間違いない、ルチル達の声だ……
俺のヴィクトリーはふたたびスタンドアップを初めてしまった。
『間違いない、入って来る』
そして……
「健様ー」
全裸のルチルが走って来た、ボヨンボヨンと爆乳を揺らして、そして定番のお約束を見事に披露してくれた、そう、あのお風呂シーンでは最早レジェンドシーンとも言える、石鹸につまずき滑って尻もちをつくと言う極めて男にとっては都合のいいラッキースケベのあれだ。
そして何故か全員横には転ばず、必ずそのまま後ろに転倒し、最後にM字開脚をして「イターイ!」
となり、男の眼前に大切な部分を広げるまでが定番と言えよう。
ルチルは見事に眼前に広げてくれた。
もう駄目だった、俺のヴィクトリーは完全にカイラ○ギリー発射モードになってしまった、その後……
「もう、気ぉ付けてくださいね!」
とラフィーネが言いながら一家どんぶりが運ばれて来た為、ついに、、、俺はウルフク○スをその身にまとってしまった。
そして「いっただっきまーす!」とジャンピングエアー平泳ぎでルチル達へと飛びかかる俺だった
風呂で心身ともにいろんな意味でさっぱりした後、夕食を終え俺はアンナの所に来ていた。
「子爵に許可を取ったよ、明日シエラを迎えに行くが、ちょっと寄りたい所が出来た。付き合ってくれるか?」
「かしこまりました、朝食の後直ぐに?」
「そのつもりだ、資料館に行きたいんだ、場所はわかる?」
「問題ございません、それで今日は如何なされますか?」
「へ?なにお?、」
「私のご奉仕です」
「いきなり今日、い、良いのか」
「子爵様から所有権の移項は既になされております。
衣類はまだですが、私はもう松田様の性奴隷です。衣服はラフィーネ達と同じ物を、明日我が家に届く様に手配は済んでおります。
勿論シエラの物も、既に私の主人は松田様、貴方です」
「手早いお仕事で……いいんなら遠慮なく、や、ややらせて貰うぞ……」
カモーン!、ウルフ○ロース‼
ボディー!チェスト!インナー!
と掛け声に続いて各パーツが外れて行く・・・
と言う事でまたもや俺は○ロスを装着したのであった。
就寝時間となり、俺は今花園の中にいる、アンナも混ざり、俺は極楽浄土、天国とはこの様な物を言うのだろう。
俺のビッグキャノンはエンジェル○イロウの中で発射しっぱなしだ、最早ロリなどと言う言葉は俺の辞書には存在しないぜ!
そして当然淫行などと言う言葉は消炭の様に消し去った。
ーーーーーーーー
翌日
朝食を取り、俺はアンナと共に資料館に来ていた。ルチル達はジャーリアと言う事で、街を自由に出歩けないため留守番だ。
そしてアンナにも手伝って貰い、天空人に関しての資料を出来るだけ確認した。
だが思った程の成果は得られなかったが、一つ解った事がある。
「健様、こちらにもございました。
言われてみると珍妙ですね、普通に考えればここで一時代終わっていて、新たなる時代が始まったと考える方が自然です。特にこの魔物によって滅ぼされた……と言う記時、いくら魔物の大軍でも世界その物を滅ぼせるとは思えません、事実とは言い難いですね……」
「そう思い込ませるのが奴らの狙いなのさ、その記事、俺の時代になるともっと酷いことになってるぜ!何しろチーターによって滅ぼされた、ってなってるからな……
チーターとは4つ足の人間位の大きさの哺乳動物さ。
誰しもそれを聞けば、んな事あるか!と一笑に伏す、そして純然たるそこで一時代が滅んだ、と言う事実を見逃してしまう。
だが人間がこの地に出現して何百万年、何千万年、そして現在の文明が出来上がったのが僅かに数十万年。
その空白の何百万年は人間は何をしていたのか?と言う論点をずらしてしまうのが奴らの狙いなのさ、言っておくが俺の時代なんてこのムー大陸が無かった事になってるんだからな‼」
「健様、私は健様がどの様な敵を相手に戦おうと、健様に最後までお供させて頂きます。
それが私の様なもの、妹をも伴に拾って下さった健様に対する忠義だと思っております。
ですが健様、この敵は本当に手を出して良いものなのでしょうか?触らずに済ませるのが得策と思えてなりません、健様の安全を考えるなら私は……」
「よせよアンナ、俺はお前に忠義なんて求めない。
俺がお前に求めるのは愛して貰う事だよ!言ったろ?俺の女にするって。
それにな、男ってのは本当にしょうもない生きものなんだよ、女の前でかっこつけたくてしょうがないんだ、女の愛を独占したいんだよ。
それで妙な事に、その女から受ける愛を自分の力に変える変な能力が備わってるんだよな‼
だからアンナがそう言う心配してくれるなら、俺にもっと忠義じゃなくて愛をくれ!そうすれば俺は奴らとの戦いに生き延びられる」
「言いくるめられた感じがしてなりませんが…………主がそう望むのならそれに全力で答えるだけです。
でも……愛ですか、長らく忘れている感情ですが、健様がお望みなのであれば、思い出させていただければ、私の仕事も楽に成ります」
「ああ、楽させてやるぜ‼」
アンナは何も答えなかったが、少し頬が赤くなってる気がする、種馬計画は順調だ
やはりと言っていいが、天空人は現代人ばかりが来たのではない事が解った。
確実に少なくても2回、訪れている、その後必ずと言って良いほど大規模な災害が起きている。
だが描写の仕方は何れも俺達の世界と同じ。
ノアの方舟の様に今もその時代がそのまま続いている様に描かれている、違うだろう、恐らくここで大きな文明が死んでいる。
これはあくまでこじつけだ、ノアもそうだ、地球規模の大洪水で木造の船が耐えられる訳ない。
そしてインチキ扱いされている聖書の中の一つ、エノク書は、ノアの洪水がマグマの海だった!と言う描写が描かれている。
恐らくこちらが真実だろう、そして起こったのがアトランティスやムー大陸の破壊、元々太陽系事態に多板プレートの星など地球しかないんだ!
本来は1枚プレートだったのだろう……
恐らくこのときに地球が破壊されて多板プレートになったんだ……
やはり帝に会う必要がある!
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